【導入事例:新潟日報社様】官、民の想いをカタチにした「にいがた鮭プロジェクト」。 「Loghy」を活用し、地方都市の若者県外流出対策に着手。

新潟日報社は、1877年に創業した新潟新聞から始まり、2022年で創業145年、創刊80周年のもっとも新潟県民に愛されてきた地元の新聞社となりました。その新潟日報が官・民一体となって取り組んできた重要な テーマが若者の県外流出でした。アナログな媒体を取り 扱う民間企業が、デジタルの主流を行くソーシャルログインサービス「Loghy」を導入することで、どのように課題解決への一歩を踏み出したのか。プロジェクトリーダーに聞いてみました。
にいがた鮭プロジェクト(以下鮭プロ)を スタートさせたきっかけ
動き出したのは2021年
新潟県は他の県と同じく若者の流出が著しい地方都市です。行政も 企業もいろいろな施策を打つもなかなか響かないのが現実でした。 そんな中、結果的に産学官で県外に出た若者が帰ってくるために永続的に繋がる仕組みを作れないか?ということで、放流した鮭の稚魚が、再び同じ河川に戻ってくることをイメージした「鮭プロ」がスタートしました。音だけで聞くと新潟は酒処でもあるため「酒」のプロジェ クトと誤解されないかと心配な面もありましたが、新潟イコール「酒」と意識しすぎていたのは年齢の高い方たちばかりで、今回のターゲッ トとなる大学生、大学院生、短大生、専門学生は、それほど「酒」イ コール新潟に強いイメージはなかったようで、比較的学生達にはすんなり受け入れられました。
登録メンバーを取得するにあたり一番苦労すると思われていた点

新潟日報社 統合営業本部 統合推進センターデジタルディレクター 瀬野 健一 氏
2022年4月にサービスがスタート
世代が違うので利用するデバイスもツールも企画側と利用者側の思 考や選定が異なることはわかっていました。なので、連絡が取れる術 を知っておくことが関係性の維持になるという根本的なテーマで何度も話し合いを続けました。
・・・県外に行っても電話番号が変わることはそんなにないかも知れない。
「でも機種変更したら?」最近格安スマホ出てるし。
・・・住所は変わらないだろう。
「短大・専門学校だと2年で就職するので住所は変わりますよね?」など、何度も議論は繰り返されまし た。ですが、やはりその時点では電話番号とメールアドレスを取得す ることで連絡が途絶えない状況を作り出すことが一番の策と考えて いました。もちろん、スタートの日程は確定していたので、そこに向け てオープンキャンペーンイベントとして、対象者(学生)とそのご両 親に対するプレゼント企画の準備は着々と進行していました。
Loghyを採用するに至った経緯
友達の番号もアドレスも知らない
企画が進んで行く内に社内の若い社員から「メールで登録しますかね?いまどき友達のメールアドレスも電話番号も知らないですよ」と いう声がチラホラ上がってきたんです。確かに…とは思いつつも、申 込フォームによる登録が一番と考えていた我々は、もう一歩踏み込 むことが出来ずにいました。そんな中、若手社員と再度相談し、他社の登録スキームを調査した結果「Loghy」に辿り着きました。元々、 学生にLINEの友達になってもらうことは計画に入っていましたが、「鮭プロ」のメンバーになる際にLINEと繋がりを持てるイメージはなかったので、とても便利な機能であり、さらに利用者にとっても面 倒のない、ユーザビリティの高い機能だと感じました。
Loghyの導入により問題が解決
目標数値を逆算したら効果ありと判断
正直、効果があったかどうか?と聞かれると、スタート時から導入をしているので、そもそもの比較対象がないために「効果あり」と断定 できるかどうかはわかりません。ですが、4月から5月までフォームに よる申し込み、6月から並行して「Loghy」が開始というスケジュー ルで、当初目標の年間1,000人のメンバー登録は8月の段階でク リアされており、総メンバー登録数の半数がLINEからの登録という ことを考えれば、「Loghy」を導入していなかったら、その半数は獲 得できていなかったと思われます。ですから、必然的に「効果あり」 と考えるのが妥当だと判断しています。現在は、会社側もその結果を 考慮し、目標数値を上方修正して新しいキャンペーンを実施する方向で進めています。

プロジェクトの反響と展開
サポーター企業との協力
メンバー登録が思いのほか早く目標に達したことで、ご協賛を頂いているサポート企業様へも良い報告ができています。「鮭プロ」は、 官・民一体となってUターン者を迎え入れる企画なので、地元企業も県外で最先端技術を学んできた若手社員の雇用には期待をしています。早速、自治体からも具体的なセミナーを行いたいなどの話も来ています。もちろん多くの地元企業から、「Loghy」経由で繋がった若者と連携を深めることが出来るこの「鮭プロ」のことを知って頂 ければ、それだけ内容も充実して行けるので、官・民一体となって進めて行ければいいなと考えています。今すぐではないにしろ、次世代を担う若い人たちが「やっぱり新潟っていいところだよ」と再認識してもらえるような、そんなコンテンツを充実させることができれば、それだけこの「鮭プロ」のサイトは、利用者からサポート企業からも永 続的に愛され、信頼されるものになって行くと思います。
Loghyで今後実現したいこと
LINE機能との連携
現時点では、総メンバー数の半数がLINE登録者です。メンバー登録と同時に友達登録することが機能として実現できるため、今後はこれを活かしてその後のメッセージ送信もPRも行っていきたいですね。
ただ、運用は拙速にするものではなく、社内的にも運営体制を構 築した上でしっかりと計画的に進めて行きたいと思ってます。とにかく、このプロジェクトは利用者にもメリットがあって、サポート企業側 にもメリットがないと意味がないので、互いの満足度を上げて行きたいと思います。
Loghy™(ロギー)について
Loghyは、Yahoo! JAPAN、LINE、Facebook、Google、Twitter、Apple、TikTok といった、ユーザが普段使い慣れたSNSアカウントを使ってログインできる仕組みをあらゆるWebサービス、アプリケーションに手軽に導入できるソーシャルログインサービスです。
Loghyでは、各種SNSの仕様変更への対応はもちろん、LINE Profile+ やLINE への自動友だち追加機能にも対応するなど、機能アップデートにも迅速に対応しています。
Loghyサービス紹介サイト:https://www.sns-loghy.jp/
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