LINE公式アカウントの開設から友だちの増やし方まで解説
LINE公式アカウントLINE活用2023/5/10
LINEはコミュニケーションツールとして多くの人に利用されています。単に連絡を取るだけでなく決済もできるなど、さまざまな用途で活用されています。企業がアカウントを開設する例も多く、自社サービスや商品に関するお知らせをしたりお客さまからの質問に答えたり、LINEにより双方向のやり取りが実現されています。
このやり取りの効果をさらに高める上で役立つのが“公式アカウントの開設”です。ここでLINE公式アカウントによりできるようになることや開設方法などを説明していきますので、まだ公式アカウントを作っていない企業の方はぜひ参考にしてください。

1. LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは、個人として開設する一般的なアカウントとは異なり、「公式アカウント」として特別に開設する企業や店舗などが作るアカウントのことです。一般的なアカウントのように双方が日常的な連絡を取り合うために使うというよりも、主に企業から顧客に対して有益な情報を伝えるために使われます。
しかし一個人が企業と気軽に連絡をできるのもLINEのよさです。そして公式アカウントは通常のアカウントより多くの機能を備えることから、公式アカウントは“企業と顧客の距離をさらに縮めるためのもの”であるといえるでしょう。
認証済アカウントとなればLINE社の審査を通ったという事実がアイコンで示されるため、ユーザーも安心感が得られます。結果としてメッセージの開封率が高まります。自社Webサイト上で最新情報を掲載する場合とは異なり顧客に直接訴求できるため、即効性も高いです。LINE自体日常的に使われているツールということもあり、自社サイトの会員登録などに比べて気軽に登録してくれるという利点もあります。
2. LINE公式アカウントでできること
LINE公式アカウントでしかできないこともたくさんあります。メッセージ送信の管理や配信方法のカスタマイズ、トーク画面のカスタマイズ、販促機能の活用、ユーザーの分析など、ビジネスに役立つ機能が豊富に備えられています。
公式アカウントでできるようになることを、以下にまとめていきます。

メッセージ配信のカスタマイズや管理
公式アカウントに限らず、LINEを使えば友だち追加したユーザーに対して直接メッセージを送ることができます。テキストや画像、動画、音声、スタンプを使ったメッセージも送れます。公式アカウントであればこういった基本機能に加え、配信先を限定したメッセージの送信ができます。
ユーザーの性別や年齢層、エリアなど、ユーザーの“属性”に応じたメッセージ送信ができます。属性以外にも、ユーザーID やクリック履歴、メッセージ開封履歴といった“オーディエンス”で絞るなど、ユーザー別に最適化されたメッセージも送りやすくなります。
ユーザーとしても登録した公式アカウントから興味のない情報ばかり送られてくると嫌気をさしてしまいます。そのため配信先を絞るということは、配信情報に関係しないユーザーに対し、ネガティブな効果を与えないという意味でも有効なのです。
また、配信情報を管理することができますので、1度送信したメッセージをコピーして送ることや、配信の予約、メッセージの下書き保存、配信エラーの把握なども公式アカウントならできるようになります。
販促機能の活用
店舗で利用可能なクーポンの発行、ショップカードの発行もできるようになります。ショップカードとは、LINE上で発行するデジタルポイントの管理機能を意味します。商品の購入やサービスの利用、来店に対するインセンティブとして効果的です。ユーザーにポイントを付与するときは、管理画面からQRコードを取得すればよく、簡単に運用を始めることができるでしょう。
このように販促機能が備わることで、ただ商品・サービス情報を伝えるだけにとどまらず、より顧客からのアクションを促す効果が期待できます。
リッチメニューの設置
企業から情報を伝える主な手段はメッセージの送信です。基本的にはテキスト形式であり、画像などを使ったアピールもできますが、後続のメッセージが配信されることで過去のメッセージは画面上から見えなくなっていきます。
しかし公式アカウントでは「リッチメニュー」を設置することができ、これにより特に重要な情報を特別な形式でトーク画面に表示させることが可能となります(デスクトップ版では不可)。時系列に沿って表示される通常のメッセージと異なり、リッチメニューは画面下部に大きく表示され、ユーザーは設定されたメニューのいずれかをタップすれば外部サイトにすぐにアクセスできるようになります。
たとえば店舗の営業時間やサービス利用に関する案内、よくある質問などは頻繁に変更されるものではありませんし、LINE内ですべてを伝えることが難しいこともあります。
アクセスの多いページ、よく問い合わせがくる内容に関しては、リッチメニュー内にこれらの事項を設定しておくことでユーザーのニーズをすぐに満たすことができるでしょう。
メニュー画面は開閉もできますので、メッセージのやり取りをしたいときには隠すこともできます。
ユーザーの分析
LINE運用による効果をさらに高めるためには、LINEを使ったことによる効果測定、その分析ができたほうがいいです。
この点、公式アカウントではレポート機能を使うことができますので、自社の配信によるユーザーの反応などを確認することができます。
友だち追加された数やブロックされた数などが、アカウントトップの画面にある「分析」タブから確認可能です。
3. LINE公式アカウントの料金:有料/無料の違い
LINE公式アカウントの開設自体は無料でできます。
そのため上記のような機能を使ってみたいという場合にはまず公式アカウントを開設してみて使い勝手を確かめてみるとよいでしょう。ただし無料利用となる「フリープラン」では配信できるメッセージ数が1000通に限定されてしまいます。
それ以上の追加メッセージもできません。より多くのメッセージを送りたい場合には有料の「ライトプラン」または「スタンダードプラン」を利用するとよいでしょう。各プランの料金と配信可能なメッセージ数は下表の通りです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
メッセージ数 | 1000通 | 1万5000通 | 4万5000通 |
追加メッセージ | 不可 | 5円 | ~3円 |
※すべて税別の料金で表示
なお、スタンダードプランでは追加メッセージの数が増えるほど単価は安くなっていきます。
4. LINE公式アカウントの開設方法
LINE公式アカウントの開設は簡単です。
次の手順ですぐに完了させられます。
・LINE Business IDの登録
・「LINE公式アカウントの開設(無料)」のボタンを押下し、個人のLINEアカウントまたはメールアドレスを登録する
・必要事項の入力と認証済アカウントの申請
・アカウント作成フォームに必要事項を記入していく
・LINE社の審査を通過したことを示すバッジをプロフィールにつけるには、別途その申請のためのフォームに必要事項を記入していく
・公式アカウントの作成完了
・管理画面「LINE Official Account Manager」にログインできればアカウント開設完了
5. 友だちを増やす方法
公式アカウントを開設してもそれだけで即座に大きな効果が得られるわけではありません。
LINE上の友だちがいなければ機能を活かせられません。
友だちを増やす方法としては「店舗スタッフによる呼びかけ」「店頭POPを使った告知」「Webサイトへの『友だち追加ボタン』の掲載」などが基本策として挙げられます。呼びかけや掲載をする際、友だちになることで得られるメリットも添えるなどして友だち追加を促すといいです。たとえばクーポンを発行していること、セール情報をいち早く知ることができるといったことをアピールします。
予算をかけられるなら、「友だち追加広告」の活用も検討しましょう。費用はかかりますが、短い期間で友だちを増やしやすくなります。
参考URL
https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/function/
https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20190426-1/
https://www.linebiz.com/jp/entry/
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
Latest entries
LINE公式アカウント2023.05.10LINE公式アカウントの開設から友だちの増やし方まで解説
LINE活用2023.05.09LINEをマーケティング活用するための基礎知識から応用
LINE Messaging API2023.05.09開発者でなくてもわかるLINE Messaging APIの仕組み
LINE公式アカウント2023.05.09LINEでセグメント配信:公式ツールと外部ツールを使う方法をそれぞれ解説