ソーシャルログインの仕組みは?導入の注意点と効果を解説
ソーシャルログイン2022/12/7
SNSアカウントを活用して簡単にログインができるソーシャルログインですが、導入のメリットに加えていくつかの注意点があります。この記事では、ソーシャルログインの仕組みや注意点についてご紹介していきます。
- ソーシャルログインって何?
- ソーシャルログイン導入で期待できる効果
- ソーシャルログインの仕組み
- ソーシャルログインの注意点
- クラウドサービスを活用すれば、実装・運用のコストを抑えられる
- ソーシャルログインを実装するならLoghy
ソーシャルログインって何?

ECサイト等会員制のWebサイトのログイン画面において、TwitterやLINEなど普段使っているSNSのアカウントを活用して簡単に会員登録/ログインができる仕組みをソーシャルログインといいます。
従来のログイン環境であれば、会員登録やログインの煩わしさがサイトのUXを損ねてしまうという問題があります。具体的には、会員登録の際に複数の個人情報を入力する作業や、サイトごとにIDやパスワードを使い分けるなど、ユーザーにとって負担となる工程が必要でした。
それに対しソーシャルログインではSNSアカウントを活用してワンタップで認証を行うので、ログイン/会員登録の工数を大幅に削減することができます。
このようにソーシャルログインはユーザーにとって非常にありがたいソリューションですが、導入する企業側にとってもさまざまな効果やメリットがあります。
ソーシャルログイン導入で期待できる効果
収集したユーザー情報をマーケティングに活用することができる
近年Cookie規制が強化され、企業のマーケティング活動において自社で取得した1stパーティーデータの重要性が高まってきております。
ソーシャルログインを活用すると、SNSに紐づいているユーザー情報をプロバイダから取得することが可能です。
各種SNSによって収集できる情報量に差異はあるものの、氏名やメールアドレスなど基本的な情報はSNSアカウントに紐づいていることが多いので、取得した情報を社内のデータベースと連携し、効果的なマーケティング施策へと活用することができます。
サイトUXの改善によりコンバージョン増加につながる
特にECサイトにおいては従来の環境では、ログインや会員登録の煩わしさがユーザーの「カゴ落ち」の大きな要因となっていました。
「カゴ落ち」とは、カゴに入れた商品を購入することがないままサイトからユーザーが離脱してしまうことを指します。せっかく商品を気になって、カゴに入れたにも関わらず会員登録や個人情報の入力が面倒なために購入を断念したと言う経験がある方も多いのではないでしょうか。
ソーシャルログインを導入すると、SNSアカウントに紐づいている情報が会員登録時のフォームに自動で入力されるためユーザーにとって煩わしいと感じる工数が削減され、サイトのUX向上につながります。
すると、これまでユーザーが離脱してしまう原因となっていた点が解消され、コンバージョン率upやサイト会員数の増加、再ログイン率の向上へとつながります。
セキュリティ面でのリスクを軽減することができる
ソーシャルログインを導入することで、SNS側が提供している多要素認証や2段階認証などの恩恵を受けることが可能になります。企業にとってユーザーの個人情報を管理し、セキュリティを担保することは最重要な問題です。このようにセキュリティを強化できる点も、ソーシャルログインのメリットの一つです。
ソーシャルログインの仕組み
ソーシャルログイン機能を実装しているWebサービスやアプリの多くはOAuth・OpenID Connectと呼ばれるプロトコルが利用されています。
ユーザー同意の下、Webサービスやアプリにユーザーデータのアクセス権またはユーザーデータ自体を受け渡す仕組みです。その際に、アカウントIDやパスワードといった情報を入力することなくデータの受け渡しが完了します。
プロセスは以下の通りです。
①Webサイト・Webサービス等に設置されたソーシャルログインボタンをユーザーがクリック。
②Webサービス側がプロトコルに従って、ユーザーからリクエストを受けたSNS・Webサービスアカウントとの連携を認可サーバーに依頼。
③認可サーバーがWebサービス側の要求に従い、ユーザーの画面上にSNS・Webサービスのユーザー情報利用の認可を表示。
④ユーザーが同意すれば、認可サーバーからWebサービスへユーザーデータ利用の許可が発行され、ログインが完了。
⑤取得したユーザー情報を、社内のデータベースに紐付けを行う
このようにユーザーデータの受け渡しが自動で行われるため、ログイン工数の大幅な削減が可能となっています。
ソーシャルログインの注意点
実装にコスト・専門知識が必要
ソーシャルログインを実装する際には、SNSプロバイダーの仕様に沿って開発を進める必要があるので、高度なスキルと工数が必要になります。特にエンジニアが社内にいない場合には外部で雇う必要があり、その場合のコストは非常に大きくなってしまうので注意が必要です。
SNS側の仕様変更の影響を受ける
各種SNSの仕様が変更されるとソーシャルログイン機能のメンテナンスが必要になる可能性があるという点にも注意が必要です。せっかくソーシャルログインを実装してもSNS側の仕様変更時にメンテナンス対応がされておらず、機能を利用することができないといったサイトも見受けられるので企業にとっては大きな負担となっているようです。
クラウドサービスを活用すれば、実装・運用のコストを抑えられる
月額で利用できるようなクラウドサービスであれば、ソーシャルログインを自社で1から開発する場合と比べて導入の工数を大きく削減することが可能です。また、複数のSNSに対応しているサービスであれば1つ1つのSNSの仕様に合わせて開発をする必要もないので、さほど高度なスキルが必要にならないといった点も魅力です。
さらに、SNS仕様変更に伴うメンテナンス対応もサービス側で行ってもらえる場合があるので、運用コストを削減できるといった点もクラウドサービスの大きなメリットです。
ソーシャルログインを実装するならLoghy
多くのメリットがあるソーシャルログインは、さまざまな企業がサービスを提供しています。そのなかでもおすすめしたいのが、ソーシャルログインサービス「Loghy」です。
「Loghy」にはいくつかの特徴があります。
国内で最大の7つのSNSプロバイダに対応している
LoghyはLINE / Yahoo! JAPAN / Twitter / Google / Facebook / Apple /TikTok の7つのSNSプロバイダに対応可能で、国内では最大数です。
SNSによってそれぞれ取得できる情報や特徴が異なるため、どのSNSを利用するかは導入企業のサイト環境に合わせてカスタマイズすることもできます。
各種SNSが持つ特性は以下の通りです。
LINE
・国内でもっとも利用者数が多く、利用者層も幅広い。
・公式アカウント連携によってメッセージ配信などのマーケティング活動も可能。
Yahoo! JAPAN
・取得できるデータ数が多い
→オークションやショッピングサイトと共通のアカウントなため、住所など詳細なユーザー情報をプロバイダから取得できる可能性が高いです。
Twitter
・世界的にユーザー数が多い
・取得した情報をツイッター広告と連携して活用することが可能
Google
・ビジネスからプライベートまでの幅広い用途で利用されている。
FaceBook
・実名性が高いSNSであるため正確なプロフィール情報を取得することができる。
・国外での利用ユーザー数が多い
Apple
・プロバイダ側で他要素認証を行っているためセキュリティが担保されている
TikTok
・若者の利用者数が多く、近年拡大中のSNSである
SNSの仕様変更対応をLoghy側で行う
各種SNSの仕様変更に伴うメンテナンス対応も全てLoghy側で行うため、技術面やコスト面での問題も解決することができます。また、その他サポート内容も非常に充実しており、実装・運用に困った時でも安心して利用することが可能です。
開発・運用のコストを最小限に抑えられるクラウドサービスのソーシャルログイン「Loghy」を実装してサイト会員数の向上やマーケティング施策への活用へとつなげてみてはいかがですか。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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