ソーシャルログインのメリットとは?注意点から導入方法まで解説
ソーシャルログイン2022/10/3
近年では、SNSアカウントを利用して会員登録ができる「ソーシャルログイン(ソーシャルサインイン)」が広く普及しているため、どのようなメリットがあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、導入した場合のメリットに加えて、注意しておきたいポイントや導入方法を分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
- ソーシャルログインを導入するメリットとは?
- ソーシャルログインはユーザにもメリットがある
- ソーシャルログインを導入する場合の注意点
- ソーシャルログインを実装する2つの方法
- ソーシャルログインを手軽に実装するなら「Loghy」
- ソーシャルログインにはメリットが沢山!
ソーシャルログインを導入するメリットとは?

ECサイトを含む会員制のウェブサイトやサービスでは、IDやパスワードを用いたログインが一般的ですが、あえてソーシャルログインを導入するメリットは何なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、導入した場合に得られる3つのメリットについて解説します。
EFO対策として離脱率の低下
会員登録をする際、ユーザはエントリーフォームで必要事項を入力しなければなりません。しかし、入力時の手間が大きなストレスとなり、70%近くのユーザが離脱してしまうといわれているため、EFO(エントリーフォーム最適化)対策をする必要があります。
ソーシャルログインでは、ユーザが利用しているSNSのアカウント情報を活用し、入力項目に自動で反映できます。新規会員登録時のユーザの負担を減らした効果的なEFO対策となるため、入力フォーム段階での離脱を防ぎます。
アクティブユーザの増加
通常、ユーザがウェブサイトにログインするためには、会員登録時に設定したIDとパスワードを入力しなければなりません。しかし、パスワードの紛失や入力時の手間が原因によって、再訪問するユーザが減ってしまう可能性が高まります。
しかし、導入後は「LINEでログイン」や「Googleでログイン」など、ユーザはボタン一つでログインできるようになります。再訪問時の入力ストレスやパスワードの紛失リスクもなくなるため、アクティブユーザが増加する傾向にあります。
IDマーケティングの活用
ユーザが利用するSNSアカウントのパーソナル情報を収集できるため、顧客分析やIDマーケティングにも活用できます。例えば、国内の月間利用者数が8,600万人を超えるLINEの場合、会員登録の流れで公式アカウントへの友達登録とID連携が可能です。
ID連携で顧客情報のひも付けをすることで、顧客の属性に合わせたセグメント配信もできます。ユーザとの緻密なOne to Oneコミュニケーションを実現できるため、CVR(Conversion Rate / コンバージョン率)も向上する施策といえます。
ソーシャルログインはユーザにもメリットがある

導入する企業にとってメリットの多いソーシャルログインですが、ユーザにとってもさまざまな恩恵を受けられる施策となります。
そこでここからは、サイトを利用するユーザにとって「どのようなメリットがあるのか」について解説します。
会員登録が簡単になる
新規のユーザが会員登録をする際には、さまざまな会員情報(ID、パスワード、ユーザ名、メールアドレスなど)を入力しなければなりません。しかし、ユーザの多くはスマートフォンを利用している傾向にあるため、小さな画面での入力作業がストレスになって離脱します。
一方で、導入後はSNSアカウントに登録されている情報を自動で入力項目に反映できるため、会員登録時の入力負担を軽減できます。従来よりも簡単に会員登録ができることは、ユーザにとっても大きなメリットになるでしょう。
IDやパスワードを管理する必要がない
従来のIDやパスワードによる認証方式では、ユーザはサイトごとにIDとパスワードを管理しなければなりません。複数のサイトをまたがって複雑なパスワードを管理するのは、ユーザにとっても大きな負担となります。
しかし、ソーシャルログインではSNSアカウントを利用してログインするため、IDやパスワードを管理する必要がありません。ボタン操作のみでログインできるため、パスワードの紛失などのトラブルも減少し、利用しやすい環境を提供できます。
ソーシャルログインを導入する場合の注意点

サイトを運営する企業と、利用するユーザの双方にメリットがあるソーシャルログインですが、事前に把握しておきたい注意点もあります。
そこでここからは、導入前する場合に注意しておきたい3つのポイントを解説します。
SNSによって取得できるデータが異なる
SNSアカウントから取得できるユーザ情報は、プラットフォームによって異なります。例えば、ユーザのプライバシーに配慮された設計のAppleでは、IDと姓名、メールアドレス以外の情報は取得できません。
一方、Yahoo!のアカウントでは、姓名やメールアドレスはもちろんのこと、性別や電話番号に都道府県など、より詳細なデータを取得できます。このように、ユーザが利用するSNSによって取得できる情報が異なってくることは理解しておきましょう。
SNS側の仕様変更による対応が必要
ユーザ情報を取得する際には、各SNSプラットフォームで提供されているAPIを利用します。しかし、APIの仕様は不定期に変更されるため、都度、最新の仕様に合わせたメンテナンスを実施しなければなりません。
仕様変更に対応しない場合、ユーザ情報の取得エラーやログインエラーなど、ユーザに影響が出てしまうことも考えられるため、あらかじめメンテナンスコストを含めた運用体制を整える必要があります。
個人情報の取り扱いに注意する必要がある
ユーザにとっても非常に便利な機能である反面、個人情報を取得するサービスとなるため、その取り扱いには細心の注意を払う必要があります。仮に個人情報が流出してしまった場合、企業の信頼性は大幅に低下します。
そのため、取得したデータは厳重に管理するとともに、必要以上のデータは取得しないなど、ユーザのプライバシーに配慮した対策をしなければなりません。
ソーシャルログインを実装する2つの方法

SNSアカウントを利用したログイン認証システムを実装する場合、個別にスクラッチ開発する方法と、外部サービスを利用する二通りがあります。
そこでここからは、それぞれの導入方法でどのような特徴・違いがあるのかを解説します。
各SNSのAPIを利用して個別に開発する
各SNSで提供されているAPIを利用することで、個別にスクラッチ開発が可能です。APIの仕様は開発者向けの公式ドキュメントで公開されているため、各SNSプラットフォームの仕様に合わせて開発しましょう。
なお、APIの仕様は不定期でアップデートされるため、仕様変更に応じた改修が必要になります。そのため、自社開発する場合は、初期開発だけではなく運用後のメンテナンス体制も構築しなければなりません。
外部サービスを利用する
自社開発では、Web APIやOAuth、OpenID Connectに精通したエンジニアを確保しなければなりません。APIの仕様変更にも対応しなければならないため、初期開発のコストに加えて運用時のコストも必要です。
一方で、外部サービスを活用することによって、導入時の開発工数を抑えられるほか、開発コストも抑えて導入できます。以上の観点からも、自社で開発が難しい場合は外部サービスの利用も検討しましょう。
ソーシャルログインを手軽に実装するなら「Loghy」

インキュデータでは、多機能なソーシャルログイン導入ツール「Loghy(ロギー)」を提供しています。
UX改善によるユーザの利用率増加やLTV向上にも寄与するため、導入を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。
主要な6つのSNSに対応
Loghyは、ユーザの利用率の高い代表的なIDプロバイダ(Google、Yahoo! JAPAN、LINE、Twitter、Facebook、Apple、TikTok)の計7つに対応しています。ユーザの選択肢を増やすことができるため、良質なUXを実現できます。
また、全てのIDプロバイダで最新のAPI仕様に対応しているため、仕様変更時のメンテナンスは必要ありません。
離脱を防ぐフォームアシスト機能
入力項目の多いエントリーフォームでは、ユーザのストレスも増えてしまうため、多くの離脱を招きます。一方、Loghyでは、フォームアシスト機能によって入力支援を行うため、煩わしい入力作業を簡略化して離脱を防ぎます。
また、IDプロバイダのアカウント情報を活用したログイン方式となるため、ユーザはIDやパスワードを設定することなくログインが可能になります。
少ない工数で簡単に導入が可能
自社で導入する場合、利用するIDプロバイダごとに開発をしなければならないため、多くの工数を要します。一方で、Loghyの場合、初期導入時も必要最低限の開発で導入できるため、工数も少なくて済みます。
また、初期費用や利用料も手軽な価格で提供しているため、簡単に導入できます。なお、お困りの際にも、導入から運用まで充実したサポートをご利用いただけます。
ソーシャルログインにはメリットが沢山!
EFO対策によって、エントリーフォームからのユーザ離脱を防げるほか、ユーザはIDやパスワードを管理する必要もなくなるため、再ログインもしやすい環境を構築できます。また、ID連携によるマーケティングにも活用できるため、非常にメリットの多い施策といえます。
インキュデータでは、ソーシャルログイン導入ツール「Loghy」を提供しているため、自社のウェブサイトに導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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