ソーシャルログインで取得できるユーザ情報とは?基礎知識から導入方法まで
ソーシャルログイン2022/11/2

各SNSプロバイダのユーザ情報を活用し、煩わしい新規会員登録やログインの手間を簡略化できるソーシャルログインは、近年さまざまなウェブサービスで導入が進んでいます。一方で、SNSプロバイダによって取得できる内容が異なってくるため、どのようなユーザ情報が取得できるのか知りたいというケースも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ソーシャルログインの基礎知識から導入方法を解説するとともに、取得できるユーザ情報を紹介します。
※目次※
- ソーシャルログインとは
- ソーシャルログインで取得できるユーザ情報について
- ソーシャルログインで実現できること
- ソーシャルログインを導入する方法
- SNS情報を利用したソーシャルログインの導入は「Loghy」がおすすめ
- ソーシャルログインでユーザ情報を活用!離脱率改善を目指そう
ソーシャルログインとは

新規会員登録や再ログインの手間を簡略化できるソーシャルログインですが、具体的にどのような仕組みか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、基礎知識からログインの仕組みについて解説します。
SNS情報を利用したログイン認証
ソーシャルログインとは、SNSのアカウント情報を利用したログイン認証で「SNSログイン認証」とも呼ばれています。なお、利用できる代表的なSNSプロバイダは、LINE、Facebook、Yahoo! JAPAN、Google、Apple、Twitterなどが挙げられます。
このSNSログイン認証ではSNS情報を活用するため、IDやパスワードをユーザが設定する必要がありません。会員登録時のフローを簡略化できるため、ユーザの利便性も向上します。
ログインの仕組み
通常のログインでは、メールアドレスやパスワードを個別に入力しなければなりません。ソーシャルログインでは「OAuth2.0」や「OpenID Connect」と呼ばれるプロトコルを活用して安全なログイン処理を実現させます。
このOAuthの仕組みは、まずユーザがアクセスを許可することで、認可サーバがアクセストークンを発行します。クライアントは、このアクセストークンを使ってリソースサーバにアクセスできるようになるため、ログイン処理の実行が可能になります。
ソーシャルログインで取得できるユーザ情報について

この仕組みでは各SNSプラットフォームの情報を取得できます。ただし、取得できる情報は利用するSNSによって異なってくるため、事前に把握しなければなりません。
そこでここからは、SNS別に取得できるユーザ情報の一覧と、個人情報を取得する際のIDプロバイダ申請について解説します。
各SNS別に取得可能なユーザデータ
SNSプロバイダは多数存在しますが、ここでは代表的な6つのプラットフォームについて紹介します。なお、ECサイトで活用されやすい住所・氏名・電話番号などのユーザ情報は、LINEとYahoo! JAPANからのみ取得可能です。
内容 | Apple | Yahoo! JAPAN | LINE | |||
ID | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
姓名 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ユーザ名 | × | × | ○ | ○ | × | × |
誕生日 | × | ○ | × | × | ○ | ○ |
性別 | × | ○ | × | × | ○ | × |
ユーザ画像URL | × | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
電話番号 | × | × | × | × | ○ | △ |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
郵便番号 | × | × | × | × | ○ | △ |
都道府県 | × | × | × | × | ○ | △ |
市町村 | × | × | × | × | ○ | △ |
町名番地 | × | × | × | × | × | △ |
出身地 | × | ○ | × | × | × | × |
居住地 | × | ○ | × | × | × | × |
プロフィールURL | × | ○ | × | ○ | × | × |
※△部分については、別途LINEとProfile+の契約が必要な場合があります。エンドユーザがProfile+に登録している必要があります。
※○部分でもエンドユーザがSNSで登録していない情報は取得できません。
個人情報の取得にはIDプロバイダ申請が必要
ソーシャルログインでは、各SNSのアカウント情報を取得します。しかし、取得するユーザ情報には個人情報が多く含まれるため、利用するためにはSNSプロバイダへ個別にアプリ登録の申請をしなければなりません。
例えば、Facebookの場合、開発者登録を済ませた後にデベロッパーツールからアプリ登録を行いますが、この際、規約に承諾する必要があります。なお、ほかのプラットフォームについても同様で、アプリ登録をする際には開発者向けデベロッパーページから申請が可能です。また、取得したい情報によってはSNSによる審査が必要になります。
ソーシャルログインで実現できること

ウェブサイトの利便性を向上させるために有効な施策の一つが「ソーシャルログイン」です。しかし、具体的にどのようなことが実現可能なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、ソーシャルログインを導入することで実現できる3つのポイントを解説します。
SNS情報を活用した自動フィルイン
ユーザがウェブサイトで新規会員登録する際には、ユーザ名やメールアドレス、IDにパスワードなど、必要事項を入力する必要があります。しかし、近年ではスマートフォンの利用者も多いため、タップ操作の環境で入力項目が増えてしまうと、煩わしいと感じるユーザは少なくありません。
一方で、ソーシャルログインは、SNSのアカウント情報を活用して入力フォームへ自動フィルインできます。入力時の手間を極力減らせるため、ユーザの利便性が向上してCVRも改善します。
離脱率の改善
上記の自動フィルイン機能により、新規会員登録時の煩わしい入力手間を改善するEFO対策にもなります。入力時のストレスを軽減させるため、エントリーフォームからの離脱を防ぐことにつながります。
また、再ログインをする際にも、IDやパスワードの入力をする必要がありません。タップ操作のみでログインできる環境を構築できるため、ユーザの離脱を防ぎアクティブユーザも増加する傾向にあります。
IDマーケティング
IDマーケティングにも活用できます。例えば、LINEログインでは、ユーザがログインをする際に友だち追加とID連携を自然な流れで行えるため、自社サービスの会員IDとユーザのLINEアカウントを簡単にひも付けできます。
LINE公式アカウントを活用することで、ユーザの購買履歴や訪問履歴など、サービスの利用状況に応じたセグメント配信も可能になるため、LINE経由からの売り上げ増加やCTR改善にもつながります。
ソーシャルログインを導入する方法

運用しているウェブサイトにソーシャルログインを導入する場合、自社開発もしくは外部サービスであるASP(Application Service Provider)の活用が一般的です。
そこでここからは、自社開発とASPの活用ではどのような特徴があるのかを解説します。
自社開発
自社開発で実装する場合、SNSごとの仕様に合わせて個別にスクラッチ開発しなければなりません。また、OAuthやOpenID Connectなどの認証および認可に精通したエンジニアを抱える必要があります。
この方法では、各SNSプロバイダのAPIに仕様変更が出るたびにメンテナンスをしなければいけないため、導入コスト以外にも運用面でコストがかかる傾向にあります。そのため、自社開発が難しい場合は、以下で解説するASPを活用しましょう。
ASPの活用
外部サービスのASPでは自社開発する必要がないため、短期間・低コストで導入できます。また、APIの仕様変更に自社で対応する必要がなくなるため、保守メンテナンスの運用コストを大幅に削減できます。
また、プラットフォームごとの仕様変更に対応するリソースも当然増えます。そのため、社内で専任のエンジニアを配置するのが難しい場合では、外部サービスを有効活用するのが効果的です。
SNS情報を利用したソーシャルログインの導入は「Loghy」がおすすめ

自社開発でソーシャルログインを実装する場合、エンジニアの確保や開発・運用コストも多くかかる傾向にあります。そのため、外部サービスで高機能なソーシャルログインツールを導入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、インキュデータの提供しているソーシャルログイン機能導入ツール「Loghy」について紹介します。
最新の仕様変更に対応
近年ではSNSも多様化しているため、ユーザが利用しているプラットフォームも多岐にわたります。しかし、複数のSNSプロバイダに対応したソーシャルログインを自社開発する場合、各SNSの仕様変更に対応しなければならず、自社開発の大きな障壁となる傾向にあります。
一方、ソーシャルログイン機能導入ツール「Loghy」では、6つのプラットフォームに対応しています。最新の仕様にも対応しているため、貴社で保守メンテナンスをする必要はありません。
手軽な価格で簡単導入
自社でソーシャルログインを導入する場合、初期開発コストはもちろんのこと、SNSの最新仕様に対応するために、運用後もエンジニアリソースを頻繁に確保しなければなりません。
保守コストも多くかかってしまう自社開発ですが、一方でソーシャルログインツール「Loghy」は手軽な月額料金で簡単に導入できます。
充実したフォームアシスト機能
ソーシャルログインツール「Loghy」では、充実したフォームアシスト機能が実装されているため、新規会員登録時の煩わしい入力手間を削減できます。SNSアカウント情報を入力フォームに自動フィルインするため、ユーザの利便性は大幅に向上します。
入力フォームからユーザが離脱するのを防げるため、EFO対策にもなり新規会員登録のCVR向上にも貢献します。
ソーシャルログインでユーザ情報を活用!離脱率改善を目指そう
前述の通りSNSログイン認証の仕組みはEFO対策にもなるため、ユーザの利便性も大幅に向上し、離脱率の削減やCVR改善も期待できるでしょう。
インキュデータで提供しているソーシャルログインツール「Loghy」は、導入コストを抑えて実装できます。導入を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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