ソーシャルログインの仕組みとは?メリットや注意点について詳しく解説
ソーシャルログイン2022/9/26
ソーシャルログインは、Webサービスやアプリにおける会員登録やログインに、連携先アカウントの情報を利用する機能です。元々はユーザのログインを簡略化するための機能でしたが、近年はマーケティング関係者からも注目が集まっています。連携先アカウントのデータと自社保有データを結びつけて利用する動きが広がっているためです。
本記事では、ソーシャルログインの基本的な仕組みやメリット、導入方法について紹介します。
※目次※
- ソーシャルログインの仕組み
- ソーシャルログインのメリット
- ユーザにとってのソーシャルログインのメリット
- ・企業にとってのソーシャルログインのメリット
- ソーシャルログインの注意点
- ユーザにとってのソーシャルログインの注意点
- 企業にとってのソーシャルログインの注意点
- ソーシャルログインを上手に導入する方法
- ソーシャルログイン導入サービスを利用する
- 連携するSNSの特性を知っておく
- ソーシャルログイン導入サービスならLoghyがおすすめ!
- 注意点や仕組みを理解してソーシャルログインを活用しよう
ソーシャルログインの仕組み

ソーシャルログインは、SNSのようなWebサービスで使われているアカウントを利用して自社のサービスにログインする仕組みです。認証情報を連携するための規格の「OpenID Connect」や認可情報を連携するための規格の「OAuth」といった技術を活用します。次の手順でユーザ認証します。
(1)ユーザが自社サービスのログイン画面でソーシャルログインを選択すると、連携先ソーシャルプロバイダーのユーザー認証画面が表示される
(2)ソーシャルプロバイダーのユーザー認証画面でユーザーがソーシャルプロバイダーにログインする
(3)ソーシャルプロバイダーから自社サービスに連携するメールアドレスや氏名などの情報を許可する
(4)アクセス許可を得られれば、自社サービスが連携先アカウントを使ってログインできる
ソーシャルログインのメリット
ソーシャルログインを実装すると、ユーザに多くのメリットを提供できます。手軽に会員登録やログインができることから、Webサービスの利用頻度や満足度が向上するでしょう。ここでは、ユーザが享受できるソーシャルログインのメリットを紹介します。
ユーザにとってのソーシャルログインのメリット
会員登録時の入力項目が減る
ソーシャルログインを利用すると、連携先アカウントに登録した情報を利用して会員登録できます。入力フォームに自動的に値が反映され、入力する情報が減り手間が省けるため非常に便利です。必須項目が反映されていれば、フォームの入力を省略してそのまま会員登録できる場合もあります。
「新しいサービスを使ってみたいけど、会員登録の入力が面倒」と敬遠している人には、特にうれしい機能でしょう。
2回目以降のログインが楽になる
ソーシャルログインを利用して会員登録すれば、2回目以降はタップまたはクリック1回で再ログインできます。IDやパスワードの入力が不要で、入力ミスでロックされたりパスワードの変更や問い合わせをしたりする必要もありません。入力に時間がかかるスマートフォンでのサービス利用時に特に喜ばれるでしょう。
企業にとってのソーシャルログインのメリット

企業はユーザの個人情報や行動データをマーケティングに活用するため、会員登録して欲しいと考えています。ソーシャルログインを利用した会員登録でも、利用しない場合と同様にマーケティングに必要なデータの取得が可能です。ここでは、企業が得られるソーシャルログインならではのメリットを紹介します。
サービスの会員登録数が増える
Webサービスにソーシャルログインを実装すれば、会員登録数の増加が期待できます。会員登録では多くの情報の入力を求められるため、急いでいる人や入力作業が苦手な人は離脱しやすい傾向があります。こうした層の離脱を防ぐことで、会員登録へのコンバージョン率が高まるでしょう。
ソーシャルログインによって会員登録が楽になることで、サービスの登録者も増えて、会員の獲得にかける費用を節約できます。
サービスのリピート率が上がる
インキュデータの調査結果では、ログインが面倒で利用を諦めた経験を持つ人は過半数に上り、ログインの煩雑さがユーザのサービス体験を低下させていることが分かります。
また、「ログインが容易になればそのオンラインサービスを利用しますか?」という質問に対して「大いに利用する」「少しは利用する」と回答した人は74.4%でした。ソーシャルログインを実装して再ログインを簡単にすることにより、サービスのリピート率向上が期待できます。
ユーザの好感度が上がる
ソーシャルログインはユーザにとって便利なサービスです。導入することで「使いやすいサービス」という印象を与えられます。さらに、便利な技術を積極的に導入する先進性の高い企業と評価されるでしょう。
企業やサービスのイメージが高まることで、ひとつのサービスだけでなく、事業全体への波及効果も期待できます。
ソーシャルログインの注意点

ソーシャルログインは便利な機能ですが、いくつか注意が必要です。ユーザの場合、仕組みをきちんと理解して使わないと、複雑で使いにくく感じることもあるでしょう。ここでは、ユーザにおけるソーシャルログインの注意点について確認します。
ユーザにとってのソーシャルログインの注意点
利用していないSNSではソーシャルログインできない
SNSをはじめとするプラットフォーム事業者のアカウントを、異なるサービスのアカウントと連携させるのがソーシャルログインの役割ですので、ソーシャルログインを利用するためには連携先プラットフォームのアカウントを持っている必要があります。ということは、連携先プラットフォームのアカウントをユーザが持っていないと、連携させることができません。そうした事態を最小限にとどめるために、ソーシャルログインを取り入れる企業は複数のプラットフォームに対応しておくと良いでしょう。
連携先のアカウントへのログインも必須
一度連携しておけば、2回目以降はデバイスをタップもしくはクリックするだけで簡単に再ログインできるソーシャルログイン。すでに活用されていて、その利便性を実感されている方も少なくないことでしょう。
ソーシャルログインが連携するSNSやサービスをしばらく使っていないと、自動的にログアウトしていることがあります。そうすると利用者は当SNSやサービスに再ログインせねばなりません。これは利用者側のライフスタイルに左右されるので、だからこそソーシャルログインには利用頻度が高いSNSやサービスと連携していることが求められます。
企業にとってのソーシャルログインのメリット

ソーシャルログインを実装した企業は、サービスを便利にして、マーケティングデータも充実させられます。一方、ソーシャルログイン特有の問題もあるため、導入にあたってはメリットとデメリットをよく検討する必要があるでしょう。ここでは、企業におけるソーシャルログインの注意点を紹介します。
導入のためには作業工程が多い
ソーシャルログインは導入のための作業工程が多く、時間や費用がかかります。連携するSNSやサービスごとにAPIの仕様や取得できるデータは異なるため、しっかりと確認しましょう。また、利用の申請や導入、管理と担当者が対応する作業も少なくありません。社内にリソースがなければ外注するのもひとつの方法ですが、コストが増える要因であるため注意が必要です。
定期的に仕様が変更される
ソーシャルログインは導入して終わりではありません。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSサービス提供事業者側が頻繁かつ不定期に行う仕様変更への対応も都度求められます。連携するSNSやサービスの数が多いほど仕様変更への対応作業が発生するので、常駐のエンジニアが必要になる場合もあります。
こうした作業はサービスの質を維持するためだけに技術部門の負担を増し、コストを増大させる要因のひとつです。サービスの拡充が遅れる恐れがあり注意しなければなりません。
得られるデータは連携先IDに登録した情報のみ
ソーシャルログインでは個人情報を含む様々なデータを取得できますが、あくまで連携先SNSのアカウントに登録されている情報のみです。
例えば、プラットフォームによっては住所や電話番号は登録時の必須項目ではなく、会員登録時にSNS上から情報取得できずフォームに反映されなければ、ユーザが自ら入力する必要があります。また、SNSプラットフォーム側の仕様で取得できる情報の種類は決まっており、自社で欲しいデータ全てがソーシャルログインで取得できるわけではありません。
ソーシャルログインを上手に導入する方法

便利なソーシャルログインをできるだけ手軽に実装するには、ソーシャルログイン導入サービスの利用がおすすめです。ここでは、ソーシャルログインの賢い導入方法を紹介します。ソーシャルログインの仕組みを理解していると分かりやすいでしょう。
ソーシャルログイン導入サービスを利用する
ソーシャルログインを自社開発するには、専門知識や技術を持ったエンジニアが必要です。ただし、「自社に開発できる社員がいない」「新たに雇用するのは難しい」といった状況もあるでしょう。
ソーシャルログイン導入サービスであれば、専門知識がなくとも簡単にソーシャルログインを実装できます。マニュアルやサポートもあり、短納期で安心して使えるソーシャルログイン機能を実装可能です。
連携するSNSの特性を知っておく
ソーシャルログインの開発や運用は、連携するSNSが多いほど難しくなります。ユーザは連携可能なSNSが多いほど使いやすくなりますが、費用対効果を考えて適度な範囲で実装するとよいでしょう。各SNSの特徴は次の通りです。
SNS | 特徴 |
10代、20代の若い世代を中心に利用者が多い | |
LINE | 国内利用者数で圧倒的トップ。幅広い層で利用されている |
Yahoo! JAPAN | 古参のWebサービスで利用者も多く、年齢層も幅広い |
原則、実名登録で正確な情報が多いのが特徴。30代、40代が多い | |
Apple | Apple製品ユーザ。顔認証や指紋認証も可でユーザフレンドリ |
Google製品やYouTubeで利用でき、利用者も多い |
日本国内であれば、Twitter、LINE、Yahoo! JAPAN、Facebook、Apple、Googleの6つのSNSでほとんどの層へアプローチできます。自社サービスのターゲット層に合わせて対応することで、開発や管理が効率化されるとともに、ユーザにとって使いやすいサービスになるでしょう。
ソーシャルログイン導入サービスなら「Loghy」がおすすめ

ログインしやすいWebサービスを希望するユーザニーズと、マーケティングデータを取得したい企業ニーズから、ソーシャルログイン導入サービスは非常に人気があります。特におすすめなのがLoghy(ロギー)です。手軽にソーシャルログインを実装し、マーケティングに活用するための機能が充実しています。
6つのIDを利用可能
LoghyはTwitter、LINE、Yahoo! JAPAN、Facebook、Apple、Google、TikTokと7つの人気SNSアカウントと連携可能です。
インキュデータの調査では、「ソーシャルログインを利用する際、最も利用するSNSアカウントは何ですか?」の回答のうち、Twitter、LINE、Yahoo! JAPAN、Facebook、Apple、Googleの6つのアカウントが98.9%を占めています。この6つのアカウントに加えてTikTokにも対応してソーシャルログインができれば、ほとんどのユーザニーズに対応可能と言えるでしょう。
仕様変更はLoghyが対応
SNSの頻繁かつ不定期な仕様変更にはLoghyで対応するため、自社でエンジニアを配置する必要がありません。Loghyの導入さえ済めば、基本的に自社でのメンテナンスは不要で、データ活用や新規開発に経営資源を集中できます。
サポート窓口がある
ソーシャルログインの標準仕様や技術関連のドキュメントの多くは英語表記になっているものも多いです。そのため、自社での開発・実装やメンテナンスは対応が難しい場合もありますが、Loghyでは日本語マニュアルを準備しているため心配ありません。サポート窓口もあり、サービス導入でお困りのことがあればすぐ相談できます。
注意点や仕組みを理解してソーシャルログインを活用しよう
ソーシャルログインはSNSのようなプラットフォームのアカウントに登録した情報を利用して、会員登録や再ログインを簡単にする仕組みです。企業にも会員登録数の増加やリピート率の向上、会員データの取得といった多くのメリットがあり、注目されています。
ソーシャルログインの仕組みや注意点を理解して上手に導入すれば、多くのメリットが享受できるでしょう。ソーシャルログインの導入や運用が楽になるLoghyを、ぜひ検討してみてください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
Latest entries
LINE公式アカウント2023.05.10LINE公式アカウントの開設から友だちの増やし方まで解説
LINE活用2023.05.09LINEをマーケティング活用するための基礎知識から応用
LINE Messaging API2023.05.09開発者でなくてもわかるLINE Messaging APIの仕組み
LINE公式アカウント2023.05.09LINEでセグメント配信:公式ツールと外部ツールを使う方法をそれぞれ解説