LINEログインによるID連携とは、オンラインサービスに会員登録やログインをする際にLINEに登録した情報を活用することです。LINEはメッセージをやり取りするツールとして広く使われており、ほかのSNSには登録していなくてもLINEだけは利用しているという方もいるでしょう。
この記事では、LINEによるID連携やソーシャルログインについて詳しく解説します。また、企業が実装するメリットや連携方法も紹介するので、参考にしてみてください。
※目次※
- LINEログインによるID連携とは
- LINEログインによるID連携によりできること
- LINEログインによってID連携を行うメリット
- LINEログインを実装する方法
- LINEログインを実装するならLoghyがおすすめ
- LINEログインによるID連携で顧客をファン化しよう
LINEログインによるID連携とは

LINEログインは、ソーシャルログインのひとつです。そしてソーシャルログインとは、SNSのIDに登録した情報を利用して、会員登録やログインができる機能をいいます。会員登録フォームの入力箇所が減ったり新たなIDやパスワードを覚えることなくログインできたりと、ユーザにとって利便性が高い機能です。
LINEログインによるID連携とは、ソーシャルログインにLINEアカウントを利用しID連携を行うことを言います。LINEにはメールアドレスや氏名、電話番号、住所といった多くの情報が登録してあり、会員登録フォームに自動的に反映できるのが大きなメリットです。
LINEはコミュニケーションツールとして広く利用されていることから、ソーシャルログインの中でもLINEログインの利用率は代表的なSNSサービスの中で最も高い29.0%を誇ります(インキュデータ調べ)。
LINEログインによってID連携を行うことでできること

ソーシャルログインのひとつであるLINEログインを自社のオンラインサービスに導入すれば、 LINEとのID連携が可能です。ここでは、LINEログインをオンラインサービスに導入したとき、具体的にどのようなことができるのか解説します。
会員登録のハードルを下げる
オンラインサービスを初めて利用するときは、基本的に会員登録が必要です。メールアドレスや氏名といった情報を入力しなければならないため、会員登録が面倒だと利用に消極的になる方もいるでしょう。LINEログインによってID連携を行えば、LINEに登録した情報を会員登録フォームに自動的に反映し、ユーザの入力の手間を省けます。
ストレスなく会員登録できることで、ユーザが途中でサイトから離脱するリスクが減り、会員登録数アップが期待できます。
ユーザビリティの強化
LINEログインを用いて会員登録をしてID連携を行えば、2度目からは「LINEでログイン」をタップするだけで再ログインが可能です。通常、ログインする際にはIDとパスワードを入力しなければなりません。オンラインサービスごとに別のIDやパスワードを設定していると、IDやパスワードを思い出せずに再ログインを断念する方もいるでしょう。
インキュデータの調査によると、オンラインサービスの利用経験がある方の半数以上が「ログインが面倒で利用を諦めたことがある」と答えています。LINEログインによるID連携ができれば、再ログインにまつわる手間を減らし、ユーザビリティの強化になるでしょう。
企業側の負担軽減
ログインが必要なオンラインサービスでは「ログインができない」「パスワードを忘れた」といったトラブルがよくあります。自社のサイトに対処法を記載していても、直接問い合わせをしてくるユーザは少なくありません。
LINEログインに対応しているオンラインサービスであれば、IDやパスワードを入力する必要なく、LINEで認証を行うことで問題なくサービスを利用できます。LINEログインを導入してサービスへのログイン時のトラブルを減らせれば、企業は問い合わせ対応の負担を軽減できるでしょう。
顧客データの取得
LINEログインによってID連携を行うことで、LINEに登録したプロフィール情報を取得可能です。この情報はオンラインサービスの会員登録フォームに自動的に反映されます。LINEログイン時に取得できる情報は以下のとおりです。
・ソーシャルID
・姓名
・ユーザ画像URL
・誕生日
・メールアドレス
・電話番号、住所(Profile+に登録している場合)
自社のオンラインサービスで得られた情報とLINEアカウントのID情報を紐付けることで、LINE Official Account Managerを用いて居住地別にLINEメッセージを送付するといった、より細かいセグメント分けによるマーケティングが展開できます。
LINEログインによってID連携を行うメリット

LINEログインは、ユーザにとっては会員登録のハードルを下げ、企業にとってはログイントラブルに関する負担を軽減する、両者にとって利便性の高い仕組みです。ここでは、LINEログインによってID連携を行うメリットを、企業側の観点で紹介します。
LINEログインは利用率が高い
LINEは利用している方が非常に多いSNSです。総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、LINEの利用率は全年代で86.9%でした。中でも10代から30代は95%前後と、ほとんどの方が利用しています。また、ソーシャルログインで最も利用するSNSをLINEと答えた方も29.0%と最も多い結果でした(インキュデータ調べ)。
LINEはメッセージをやり取りする手段として日常的に利用するため、ログイン状態を保持している方が多いSNSです。LINEログインを実装すれば、自ずと多くのユーザがソーシャルログインを利用できると考えられます。
引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000708015.pdf
新規会員登録数やCV率の向上が期待できる
会員登録フォームの入力項目が複雑だと、多くのユーザは面倒に感じてしまいます。また、入力の際にはミスが起こりがちです。LINEログインを導入することによって会員登録フォームにLINEの登録情報を反映できれば、入力の手間が省けて正しい内容で会員登録がしやすくなります。その結果、新規会員登録数やCV率の向上が期待できるでしょう。
ユーザが自社のオンラインサービスにたどり着いても、会員登録の煩雑さによって途中離脱されては意味がありません。LINEログインを実装すれば、会員登録に関する課題を取り除き、登録完了までスムーズにユーザを導けます。
再ログイン率をアップさせて顧客離れを防ぐ
企業は、会員登録したユーザの継続的な自社オンラインサービス利用を期待しますが、インキュデータによる「20代~80代1800人へのアンケート」では、半数以上が、ログインが面倒という理由でサービス利用を諦めた経験があると回答しています。その原因の多くは、IDやパスワードを入力するのが手間だったり忘れたりすることだと考えられます。
オンラインサービスを提供する企業は、ユーザのログインの手間を減らすことが重要です。LINEログインを実装すれば、再ログインはタップ1回で済むため、ユーザの離脱を防いで長期間の継続利用が期待できるでしょう。
より精度の高いマーケティングを実現可能
LINEログインでは「自動友だち追加機能」を利用することができます。企業アカウントをユーザが友だちに追加すると、自社で集めたデータとLINEのIDを紐付けられるようになり、LINE社が公開している無料の配信ツール等を用いて条件に合うユーザに対してのみLINEメッセージを配信するといった活用が可能です。
つまり、全てのユーザに対して同じ文面を送付するのではなく、細かくセグメント分けし個別化した配信を行うといったいわゆるOne to Oneマーケティングが実現できます。価値観が多様化している現代では、大まかなセグメント分けによるマーケティングは効果が薄いとされています。LINEログインの導入によって自社データとLINEのIDを紐付けられれば、より精度の高いマーケティングができるでしょう。
LINEログインを実装する方法

便利で多くのメリットがあるLINEログインですが、自社のオンラインサービスに実装する方法は「自社で開発する」「クラウドサービスを利用する」の2つがあります。それぞれの流れやメリット・デメリットを把握した上で、自社に合った方法を選ぶとよいでしょう。ここでは、LINEログインを実装する方法について解説します。
自社で開発・実装する
LINEログインによるID連携は、自社で開発して実装することも可能です。。ただし、個人情報の取得に関してLINEに申請するだけでなく、オンラインサービスへの実装にはサイト構築や認証システムへの専門知識が必要です。技術力のあるエンジニアがいなければ、自社開発は難しいでしょう。
また、不定期にLINEの認識機能の仕様が変わる場合があります。仕様変更があれば、そのたびにエンジニアが対応しなければなりません。初めてソーシャルログインを実装する場合、運用中に不具合が起こることも考えられます。自社で不具合の原因を探り当てて修復しなければならないため、導入時だけでなく運用中も常時エンジニアが必要です。
クラウドサービスを利用する
ソーシャルログインの実装を支援するクラウドサービスを利用すれば、LINEへの申請や開発、仕様変更やトラブルの対応といった自社の負担を大幅に減らせるでしょう。開発を担当できるエンジニアがいない企業にもおすすめです。
クラウドサービスを利用する場合、自社に合ったサービスを提供するベンダを探して見積もりを取り、コストとサービスに問題がなければ契約~導入します。インキュデータのソーシャルログインサービス「Loghy(ロギー)」はソーシャルログイン実装を手軽に行えるクラウドサービスのひとつです。次の項目では、Loghyの特徴やおすすめポイントについて解説します。
LINEログインを実装するなら「Loghy」がおすすめ

LINEログインを自社で開発・実装するとなると多くの工程が必要です。また、専門知識を持つエンジニアがいない場合、開発会社に高額で依頼するか、新たに社内エンジニアを採用しなければなりません。こういった課題を解決するにはクラウドサービスを利用するのがおすすめです。ここでは、ソーシャルログイン実装サービスの一つであるLoghyの特徴について解説します。
運用工数を削減できる
Loghyを導入すれば、複雑な開発をすることなくLINE以外にもApple IDやGoogle、Twittterといったさまざまな種類のソーシャルログインを利用可能です。導入する際にはSNS提供事業者への利用申請が必要とはなりますが、Loghyの運営企業であるインキュデータでは申請に必要となる項目をまとめた手順書を無償で配布しているため、スムーズに進められるでしょう。
また、SNSサービスは不定期かつ頻繁に仕様変更が発生する可能性もあるため、自社で開発・実装した場合にはその都度メンテナンスしなければなりません。一方、LoghyであればSNSサービス側の仕様変更には開発元であるインキュデータ社が対応するため、企業によるメンテナンスは不要となります。利用中に分からないことがあれば、サポート窓口に相談も可能です。
外部サービス連携可能
ソーシャルログインを導入すると、得られたSNSデータをマーケティングに活用できるというメリットもあります。取得したさまざまなデータをCDP、CRM、MAといったツールで分析・活用すれば、より精度の高いマーケティングを実現できるでしょう。
Loghyによって取得したSNS IDを、CDPをはじめとしたいくつかのマーケティングツールにインポートすることで、得られたデータを分析して活用することも可能です。多様なデータの活用は、より精緻なマーケティングにつながります。
LINEを含めた6つのIDに対応
ソーシャルログインで使用可能なIDはLINEだけではありません。Loghyでは、LINEのほか、Twitter、Yahoo! JAPAN、Google、Facebook、Appleの合計6つのIDに対応しています。
これら6つはソーシャルログインとして利用頻度の高いIDです。全部をオンラインサービスに実装すれば、ほとんど全てのサイト来訪者にソーシャルログインを提供できるでしょう。
LINEログインによるID連携で顧客をファン化しよう
LINEログインをサイトに導入すると、オンラインサービスへの新規登録時にLINEに登録されているデータを自動的にフォーム上に反映することができ、ユーザ体験を改善してくれます。また、再ログイン時は連携したSNSボタンのタップ1回で済み、その都度IDとパスワードを入力する必要がなくなります。ユーザにとって便利なだけでなく、企業もユーザ体験改善による会員登録数や再ログイン率の向上が期待できます。
何より、全てを自社で対応しなければならない独自開発に比べて、作業工程を大幅に削減できます。2営業日以内に回答可能なサポート窓口も用意しているため、何か分からないことがあっても安心です。LINEログインをサイト・サービスに導入したいとお考えのご担当者様は、是非Loghyをご利用ください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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