ASPでソーシャルログインを導入しよう|ASP活用のメリット・デメリット
ソーシャルログイン2022/9/2
SNSサービスのアカウントに登録した情報を利用して会員登録やログインを簡単にしてくれる機能、ソーシャルログイン。自社で開発するのも可能ですが、導入や運用の手間、コスト面を考えると、ASPを利用してのソーシャルログイン導入という方法が便利でお得です。
この記事では、ソーシャルログインのASPについて詳しく解説します。メリットやデメリット、選び方も併せて紹介するので、実装を検討している企業は参考にしてみてください。
※目次※
- ソーシャルログインの機能と特徴
- ソーシャルログインの仕組み
- ASPとは
- ASPでソーシャルログインを導入するメリット
- ASPでソーシャルログインを導入する際の注意点
- ソーシャルログイン導入におけるASPの選び方
- ソーシャルログイン導入ならLoghy
- ソーシャルログインはASPを利用して賢く導入
ソーシャルログインの機能と特徴

ソーシャルログインとは、会員登録やログインを必要とするオンラインサービスによく実装されている機能です。ユーザにとって利便性が高い機能であるため、導入することで利用率やCVR(コンバージョン率)のアップが期待できます。ここでは、ソーシャルログインの機能や特徴について詳しく解説します。
SNSアカウントでログインできる
外部のSNSアカウントと連携できるソーシャルログイン機能は、それぞれのSNSサービスとは直接関係のないオンラインサービスでも、サイト内に実装することで認証基盤として利用できます。SNSアカウントを使って認証するため、ユーザは新たなIDやパスワードを管理する必要がなくなり、再ログインの手間が大幅に削減できます。
会員登録が簡単に行える
ソーシャルログインを利用すれば、会員登録時にSNSアカウントに登録している情報が登録フォームに自動反映されます。その後自動反映されなかった項目を入力するだけで会員登録が完了するため、ユーザは登録の手間を大幅に削減できるでしょう。
インキュデータによる「20代~80代1800人へのアンケート」では、「ログインが面倒」なためサービス利用を諦めた経験があると、半数以上が回答しています。ソーシャルログインを実装して会員登録を簡単にすることにより、利用者数アップにつながると期待できます。
再ログインが楽になる
通常、オンラインサービスに再ログインするときは、登録したIDとパスワードを入力しなければなりません。一方、SNSアカウントにログインしている状態でソーシャルログインを利用すれば、SNSボタンのタップ1回で再ログインが可能となります。
SNSアカウントは日常利用することから、多くの方がログイン状態を保っています。その状態であれば、オンラインサービスにいつでも簡単にログインできるため、ユーザの離脱の防止に有効です。また、リピート率アップも期待できます。
ソーシャルログインの仕組み
ソーシャルログインはSNSアカウントと連携することで、登録した情報をオンラインサービスで活用できます。アクセス権限を認証するプロトコルを使用してSNSアカウントの連携を許可し、オンラインサービスにてログインや登録したデータの利用を可能にする仕組みです。
逆にいえば、ユーザがSNSアカウントに登録した情報以外のデータは取得できません。あくまでオンラインサービスとSNSアカウントをつなぐHUB的な存在と考えればよいでしょう。
ASPとは

オンラインサービスにソーシャルログインを実装するには、「自社開発」と、クラウドサービスなどに代表される「ASPを利用する」という2つの方法があります。ただし、自社開発ではSNSサービスが提供する仕様書を確認しながら、サポートなしで開発・実装しなければなりません。運用中に仕様変更があれば、その都度自社のエンジニアリソースを割いて対応が必要です。
このため、ソーシャルログインをこれから新たに導入するのであれば、ASPの利用をおすすめします。ここでは、ASPとは何か解説します。
ASPの意味
ASPとは「Application Service Provider」(アプリケーションサービスプロバイダー)の略で、オンラインで利用するサービス、またはサービスの提供者を意味します。インターネットを通じて提供されたサービスを利用するため、新たにサーバや機器を導入する必要はありません。
ASPはサービスの提供者と契約して利用します。中には無料のサービスもありますが、有料であることが一般的です。また、多くのサービスが買い切りではなくサブスクリプション型の月額制の方式を採用しています。
ソーシャルログイン実装サービスもASPの一つ
ASPのサービス内容は、顧客管理や販売促進、給与計算と多岐にわたります。ソーシャルログイン実装サービスもASPの一つで、ソーシャルログインを導入する企業の多くが利用しています。
ASPはオンラインで利用するため、個別にソフトウェアをインストールしたり機器を導入したりする必要がありません。開発や機器購入に要する費用を削減できるだけでなく、導入までの期間も短縮できるため、企業にとってソーシャルログインの実装にASPを利用するメリットは大きいでしょう。
ASPでソーシャルログイン機能を導入するメリット

人手が足りない企業やエンジニアが常駐していない企業の場合、専門的な知識や開発技術が必要となるため、自社でソーシャルログインを開発するのは難しいかもしれません。ソーシャルログインを実装したオンラインサービスが増える中、競合に後れを取る恐れがあるため、比較的簡単に実装が可能となるASPの利用を検討したほうがよいでしょう。ここでは、ASPでソーシャルログインを実装するメリットを4つ紹介します。
自社の作業工程を削減できる
ソーシャルログインを自社で開発する場合、実装後にSNSサービスに仕様変更があれば、自社でメンテナンスが必要です。複数のSNSサービスでのソーシャルログインに対応する場合する場合、それぞれに合わせた開発はもちろん、仕様変更によるメンテナンスも自社でしなければなりません。
一方、ASPを利用すれば、デフォルトで主要SNSへのソーシャルログインへの対応がされており、自社で仕様変更対応もしなくて済むため、このような自社の作業工程を大幅に削減できます。また、複雑な開発をする必要がないのでスピーディーな導入が可能です。
新たに人材を用意する必要はない
前述の通り、自社開発でのソーシャルログインの導入には専門的な開発知識が必要です。また、SNSサービスによっては仕様書やアップデートリリースが英語で書かれていることがあり、エンジニアとしての技術力に加え、英語を理解できる語学力を求められる場合もあります。開発すれば終わりではなく、発生する仕様変更にも常々対応しなければなりません。
このような専門知識を持った人材を採用したり育成したりするのは、簡単ではないでしょう。一方、ASPを利用すれば新たな人材を用意しなくても自社のオンラインサービスにソーシャルログインを実装できます。
複数のSNSログインに一括対応
ソーシャルログインの利便性を最大限に発揮するには、なるべく多くのユーザが使用しているSNSサービスに対応する必要があります。
ただし、複数のSNSアカウントを利用できる環境を構築するには、SNSサービスごとに利用申請を行い、それぞれの仕様書に沿って開発・実装しなければなりません。また、仕様変更があったときにはメンテナンスが必要で、企業にとって大きな負担となるでしょう。その点、ソーシャルログインを実装できるASPであれば、複数のSNSアカウントにも一括対応が可能です。
追加IDの実装も容易
ソーシャルログインを自社開発で導入する場合、手間がかかるといった理由で最低限のSNSサービスにしか対応しないことがあるかもしれません。しかし、さまざまなSNSが存在する現代では利用できるSNSサービスが少ないと、新規ユーザの獲得といった目標に対してあまり効果が出ないことも考えられます。別のSNSサービスを追加するには、新たに申請や開発をしなければなりません。
ASPを利用している企業であれば、複数のSNSログインの実装も簡単です。ソーシャルログイン機能の対応拡張を考える可能性があるのであれば、最初からASPを利用するとよいでしょう。
ASPでソーシャルログインを導入する際の注意点

ソーシャルログインの導入にASPを利用すると、開発の手間が大幅に削減され、スピーディーに実装できるというメリットがあります。一方、いくつかの注意したほうがよい点もあるため、しっかりと把握して検討しましょう。ここでは、ASPでソーシャルログインを導入するときの注意点を2つ紹介します。
月額利用料金がかかる
当然のことながらASPを利用すると、利用期間中は月額料金がかかります。ASPはインターネット上で提供するサービスで、長期に及ぶ契約が主流です。もちろんASPによって費用やプランはさまざまなため、自社に合ったサービスを選ぶことによりコストを最小限に抑えられますが、契約している限りは毎月利用料金が発生します。
また、自社で導入する場合も実装のため少なからずの開発コストはかかります。ただし、対応するSNSサービスが仕様変更をするごとにコストや手間がかかることを考慮すれば、定額サービスのASPを利用するほうが企業のトータル的な負担は少ない可能性も高いでしょう。
ソーシャルログイン導入におけるASPの選び方

上述の内容から、自社開発の負担を軽減したいのであれば、ASPの利用をおすすめします。自社の状況を把握し、運営するオンラインサービスに合ったASPを選びましょう。ここでは、ソーシャルログインを導入する際のASPの選び方について解説します。
自社の負担がどのくらい軽減できるか
自社の負担を軽くしたいというのは、ソーシャルログインの実装にASPを利用する目的の一つです。ただし、自社の負担がどの程度減るかはASPの提供事業社によって異なります。「仕様変更に対応してくれない」「問題が発生したときのサポート体制がない」といったサービスの場合、自社の負担が大きいだけでなく、いざというときに頼れません。
どこまでサポートしてくれるのか、サービス内容をチェックし、なるべく自社の負担が少ないASPを選びましょう。
複数のSNSサービスに対応しているか
ユーザは自分が利用登録しているSNSアカウント以外では、ソーシャルログインを利用できません。できるだけ多くの方に自社のオンラインサービスを利用してもらうには、複数のSNSサービスに対応したソーシャルログインを実装する必要があります。
ソーシャルログインで利用できるSNSアカウントは、LINE、Twitter、Apple、Yahoo! JAPAN、Facebook、Google、楽天、Tiktokとさまざまです。幅広く扱っているASPを利用したほうがユーザの利便性を高めるという目的を達成しやすくなるでしょう。
サポートが充実しているか
自社のオンラインサービスにソーシャルログインを実装するときは、各SNSサービスに対して利用申請が必要です。分かりにくい手順についてサポートしてくれれば、導入前も安心です。
また、実装後も連携したSNSサービスの仕様変更や原因不明のエラーが起こる場合があります。そういったときのサポート体制もチェックしておきましょう。また、問い合わせ1回ごとに料金がかかるASPもあるため、費用も確認することをおすすめします。
ソーシャルログイン導入なら「Loghy」

自社のオンラインサービスにソーシャルログインを実装したい企業には、インキュデータの「Loghy(ロギー)」がおすすめです。Loghyは企業が負担する工数を大幅に減らし、実装後のサポートも充実しているASPです。
Loghyのサポートは、ソーシャルログイン実装に関する手続きから始まります。各SNSサービスに利用申請をする際の手順書を無料でお配りしているため、実装前から迷うことはありません。
また、LINE、Twitter、Apple、Yahoo! JAPAN、Facebook、Googleという利用率が高い6つのSNSサービスに対応しているため、多くのユーザがソーシャルログインを利用できる環境を構築できます。実装後、徐々に対応するSNSサービスを増やしていくといった運用も可能です。
実装後のメンテナンスも基本的に必要ありません。SNSサービスの不定期な仕様変更にもLoghyは対応します。サポート窓口も用意しているため、何か不安な点があっても安心です。初めてソーシャルログインを実装する企業にもおすすめです。
ソーシャルログインはASPを利用して賢く導入
ソーシャルログインはユーザにとって利便性が高い機能です。自社のオンラインサービスの利用者数やリピート率のアップを目指すのであれば、実装することをおすすめします。ただし、複数のSNSサービスに対応したほうが効果は高いため、自社で独自に開発することは企業にとって大きな負担になるでしょう。
企業の負担を軽くしつつ便利にソーシャルログインを実装するには、ASPの利用がおすすめです。Loghyは導入前から実装後まで充実したサポートを提供します。初めてソーシャルログインを実装する企業も安心して利用できるので、ご興味をお持ちいただけたご担当者様はぜひ一度お問い合わせください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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