ウェブサイトのPV(ページビュー)があるにもかかわらずCVR(コンバージョンレート)が低いケースは、「入力フォームからのユーザ離脱」が原因の一つと考えられます。このような場合、EFO(エントリーフォーム最適化)対策をすることでCVRが向上するかもしれません。
そこで本記事では、EFOでCVRを改善する具体的な施策について解説します。CVR改善に有効な対策方法としてソーシャルログインも紹介しますので、参考にしてみてください。
※目次※
- EFOはCVR改善をするための効果的な対策
- EFOでCVR改善するために抑えておきたい10のポイント
- EFOでのCVR改善にソーシャルログインが最適な理由
- EFOでCVR改善するならソーシャルログイン「Loghy」がおすすめ!
- ソーシャルログインでEFO対策!CVR改善を目指そう
EFOはCVR改善をするための効果的な対策

訪問したユーザの離脱を防ぎCVRを向上させるには、EFO対策が効果的です。とはいえ、どのような対策なのか分からない方もいるでしょう。ここでは、EFOの基礎知識を紹介するとともに、ウェブサイトを運営する上でEFO対策をする重要性について解説します。
EFO(エントリーフォーム最適化)
EFOとは「Entry Form Optimization」の略で、エントリーフォームを最適化してユーザの離脱を防ぐ対策です。
会員登録や商品購入の際に、入力項目が多いことにストレスを感じる場合があるでしょう。登録や購入の意志があっても、煩わしい入力作業が原因で途中離脱した経験がある方もいるかもしれません。ユーザが離脱する原因を改善し、CVRを向上させる施策がEFOです。
EFO対策が重要な理由
ウェブサイトを訪問するユーザは、検索エンジンやPPC広告を経てサイト内を回遊します。その後、サイト内のサービスや商品に興味を持ってエントリーフォームまで進んでも、入力項目が煩雑でストレスが多いと離脱につながります。
ECサイトの調査会社「Baymard Institute」が実施した2021年の最新レポートによると、カートに入れた商品が放棄される割合は68%です。加えて、5人に1人が「入力フォームの複雑さ」が原因で買い物を放棄していると答えています。
ウェブサイトを運営するにあたり、入力フォーム次第で大きな機会損失を生むため、適切なEFO対策が重要といえるでしょう。
(参考: 『Reasons for Cart Abandonment – Why 68% of Users Abandon Their Cart (2021 data)』/:https://baymard.com/blog/ecommerce-checkout-usability-report-and-benchmark)
EFOでCVR改善するために抑えておきたい10のポイント

会員登録時の入力フォームで離脱を防ぐには、適切なEFO対策をしなければなりません。ここでは、EFO対策によってCVRを改善するために抑えておきたい10のポイントについて解説します。
①入力項目を最適化する
ユーザの購買意欲を低下させ、離脱率を上げる要因の一つが入力項目です。「入力する項目が多い」「複雑で分かりづらい」といった入力フォームでは、ユーザがストレスを感じて離脱につながります。
機会損失を避けるためにも、入力項目はできるだけシンプルな設計を心掛けましょう。無駄な入力項目を極力減らし、必要最低限の項目に最適化することで、ユーザの利便性も向上します。
②入力例を提示する
エントリーフォームの入力欄は、ユーザに配慮した分かりやすい設計が重要です。例えば、入力する際にユーザが迷わないように、プレースホルダーを用いて入力例を表示するのも効果的です。
また、あらかじめ空いているエリアにテキスト表示するのも一つの方法です。入力を補完する情報を記載し、ユーザが迷って離脱するのを防ぎましょう。
③ツールチップやモーダルウィンドウを活用する
入力項目欄以外に補完するテキストを常時表示させると、情報量も増えるため、見づらいと感じることがあります。このようなケースは、ツールチップやモーダルウィンドウを上手に活用することで解決するでしょう。
ツールチップは、説明する文量を増やしてもUIをすっきりさせる効果があります。また、モーダルウィンドウは、ツールチップよりも目立つUIで表示できるため、重要事項を認識してもらうのに効果的な方法です。
④自動入力で手間を減らす
必要事項の入力は、ユーザにとって煩わしい作業の一つです。極力入力の手間を減らして離脱を防ぎつつ、エントリーフォームを埋めてもらうのに効果的なのが自動入力の活用です。
ユーザ名や氏名、メールアドレスといった情報を自動的に入力することで、手動で入力する手間を省けて離脱率も減るでしょう。
⑤入力ステップを表示する
入力する手間がストレスになるユーザを離脱させないためには、あとどれくらい入力する必要があるのかを明確にし、心理的負担を減らさなければなりません。そのためにも、現在の入力ステップを表示することで視覚的に認識できるようにしましょう。
表示方法はいくつか存在しますが、プログレスバーで進捗状況を表示してもよいでしょう。スクロール固定で残りの入力項目をリアルタイム表示するのも効果的です。
⑥半角・全角を自動変換させる
入力規則を明記しても、全てのユーザがエントリーフォームの入力規則を理解しているわけではありません。そのため、入力するたびに全角半角のエラー表示が出ると「使いづらい」と感じるでしょう。
このような問題を解決するには、全角半角英数字の入力を自動変換する設計にするのがおすすめです。無駄なエラーを極力なくして、ユーザが入力する際の手間を減らしましょう。
⑦input属性の最適化
エントリーフォームはinput要素を用いて構築しますが、HTML5から新しいtype属性がサポートされたため、入力する項目に適した値を指定しましょう。input要素のtype属性を最適化することで、ユーザの入力操作性が向上します。
特にユーザがスマートフォンで操作する場合、キーボードの表示形式が最適化されるほか、スマートフォンでオートコンプリートによる入力補助ができます。
⑧必須項目と任意項目を分ける
入力項目が多いとユーザの心理的負担が増えるため、離脱につながります。入力が必要な「必須項目」とそうでない「任意項目」を分けた上で、ユーザがすぐに視認して判断できるようにすることが重要です。
必須項目と任意項目をバラバラに配置するのではなく、それぞれのエリアを明確に分けて構築するとより親切でしょう。
⑨バリデーションを実装する
離脱率を大きく上げる要因の一つが、入力を全て終えた後のエラーによるストレスです。これを防ぐためにも、入力漏れや入力方式をリアルタイムでチェックしてアラートする「リアルタイムバリデーション」を実装しましょう。
瞬時にエラーをアラート表示することで、ユーザの心理的負担を減らせます。確認ボタンを押してから実行される通常のバリデーションは、ユーザの心理的負担が大きく離脱につながるため、リアルタイムバリデーションによる親切な設計を心掛けましょう。
⑩セキュリティ強化して信頼度を上げる
エントリーフォームは個人情報を記載するため、取り扱いに細心の注意を払うだけでなく、セキュリティを強化して情報漏えいを防ぐ必要があります。例えば、SSL/TLSによって暗号化したデータ通信の環境構築も重要です。
SSLサーバ証明書には、ベリサインやグローバルサイン、ジオトラスト、セコムといったさまざまな認証局が存在し、発行にはコストがかかります。ただし、ユーザの極めて秘匿性の高いデータをさまざまな脅威から守るには、SSLの導入は必須のセキュリティ対策と言えるでしょう。
EFOでのCVR改善にソーシャルログインが最適な理由

EFOの目的はユーザの利便性を向上させ離脱を防ぐことです。とはいえ、対策する項目が多いため、どこから着手すればよいか悩む方もいるでしょう。ソーシャルログインを実装することで効率よくEFO対策ができます。ここでは、EFOでCVRを改善する際にソーシャルログインが最適である理由について解説します。
フォームアシストで入力の手間を削減
入力の手間が多くなるほどユーザの離脱は増えるため、エントリーフォームは簡潔にまとめなければなりません。しかし、必須項目だけに絞っても相応の入力項目になるのが実情です。
ソーシャルログインをウェブサイトに実装することで、SNSアカウントに登録されている情報をフォームアシストで反映できるため、ユーザの入力の手間を削減できます。
ID・パスワードの管理が不要
ユーザが煩わしいと感じる理由の一つが、サイトごとのIDやパスワードの管理です。新しく会員登録するサイトでは、IDとパスワードを毎回決めなければならないため、不便と感じる方も多いでしょう。
ソーシャルログインはSNSアカウントの情報を利用してログインするため、新たなIDやパスワードを管理する必要がありません。また、再ログインはタップ1回で簡単に済むため、リピート率も上がりアクティブユーザは増えるでしょう。
セキュリティ強度が上がる
利用ユーザに個人情報のような秘匿性の高い情報を入力してもらうには、安心感や信頼性がなくてはなりません。ソーシャルログインはSNSプラットフォームの二段階認証を利用できるため、セキュリティ強度が上がります。
通常のSSL化によるセキュリティ対策だけでなくSNSアカウントの二段階認証でセキュリティを強化することで、ユーザからの信頼性が向上し、安心して利用できる環境を構築できます。
EFOでCVR改善するならソーシャルログイン「Loghy」がおすすめ!

ソーシャルログインはCVR改善に効果的なEFO対策です。インキュデータでは、低コストで手軽に高機能なソーシャルログインを導入できるSNS連携サービスLoghy(ロギー)を提供しています。ソーシャルログインの導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
7つのプロバイダに対応
ソーシャルログインは効果的なEFO対策になるものの、対応するSNSプラットフォームが少ないと利用できるユーザが限られます。大きな機会損失につながらないように、より多くのSNSに対応しなければなりません。
Loghyでは、主要な7つのSNS(LINE、Yahoo! JAPAN、Google、Facebook、Twitter、Apple、TikTok)に対応しているため、ユーザを取りこぼすことなく機会損失を防げます。
フォームアシスト機能
Loghyでは、入力作業をアシストする「フォームアシスト機能」を利用できます。SNSアカウントに登録されているデータを反映し、フォーム入力を自動補完するため、入力の手間を省けるでしょう。
特に入力項目が多い場合、フォームアシスト機能によってユーザの利便性は向上するため、EFO対策におけるCVRの改善に大きく寄与します。
少ない工数で手軽に導入可能
ソーシャルログインを実装する際に障壁となるのが、コストや導入工数です。Loghyであれば、導入コストを抑えて簡単に導入できます。
導入は「SNSプロバイダの決定」「フロントエンドの改修」「バックエンドの改修」の開発フローで進みます。インキュデータの担当スタッフが導入まで徹底サポートするため、安心してご利用いただけます。
ソーシャルログインでEFO対策!CVR改善を目指そう
ECサイトやウェブサービスを運営するにあたって、適切なEFO対策をすることは重要です。しかし、CVRを改善するには細部まで改修しなければならず、多くの手間やコストがかかります。
ソーシャルログインを導入することで、ユーザの手間を軽減するEFO対策になり、CVR改善に寄与します。インキュデータでは、導入コストを抑えた高機能ソーシャルログインを提供しているため、導入を検討している方はお気軽にご相談ください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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