
近年、さまざまなウェブサイトで導入されているソーシャルログインの中には、「Appleでサインイン」がありますが、どのような特徴があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「Appleでサインイン」の特徴を紐解くとともに、導入する場合のメリットや注意しておきたいポイントを分かりやすく解説します。自社のウェブサイトに実装を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※目次※
- 「Appleでサインイン」とは
- 「Appleでサインイン」の特徴
- 「Appleでサインイン」を導入するメリット
- 「Appleでサインイン」を導入した場合の注意点
- ソーシャルログインではユーザの選択肢を増やすことも重要
- ソーシャルログインシステムならLoghy
- ソーシャルログインで利便性を向上させよう
「Appleでサインイン」とは

「Appleでサインイン」とは、Apple IDを利用してウェブサイトに新規会員登録 / ログインできる認証システムです。従来の新規会員登録では、ユーザはウェブサイトごとにIDやパスワードを設定するのが一般的です。
一方「Appleでサインイン」では、Appleのアカウントを活用して新規会員登録 / ログインするため、ユーザはサイトごとにパスワードを作成する必要がありません。面倒で煩わしい入力フローを簡略化できるため、ユーザの利便性が向上するログイン方式と言えます。
「Appleでサインイン」の特徴

TwitterやFacebookなど、SNSのアカウントを活用したログイン認証方式は複数存在しますが、「Appleでサインイン」には独自の特徴がいくつか存在します。
そこでここからは、ほかのSNSにはない「Appleでサインイン」ならではのポイントを3つほど紹介します。
①「メールを非公開」が使える
「Appleでサインイン」で新規会員登録をする場合、「メールを非公開」の機能が使用できます。この「メールを非公開」とは、Appleが提供しているプライベートメールリレーサービスです。
通常のメールアドレスとは別に、使い捨てのメールアドレスとなるため、個人のメールを公開することなく会員登録ができます。なお、メールは個人の受信トレイに自動で転送されるため、送信内容の確認や返信も問題なくできます。
②生体認証が使用できる
Appleのデバイスを利用しているユーザは、「Appleでサインイン」で再認証する場合に指紋認証(Touch ID)もしくは顔認証(Face ID)を利用できるため、AppleIDのパスワードの入力は不要です。
ユーザは使い慣れたAppleの生体認証を利用できるため、ほかのソーシャルログインにはない利便性があると言えるでしょう。
③2ファクタ認証でセキュリティ強度が高い
「Appleでサインイン」では、2ファクタ認証でセキュリティ強度の高いログインを実現できます。この2ファクタ認証では、ユーザが新しいデバイスでログインする際、信頼できるデバイスに対して6桁の確認コードを要求します。
普段使いのものとは違うデバイスからだと、AppleIDとパスワードのみではウェブサイトにログインできなくなるため、セキュリティ強度が期待できます。
「Appleでサインイン」を導入するメリット

「Appleでサインイン」を導入した場合、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここからは、代表的な二つのメリットについて解説します。
プライバシーに配慮されている
通常のソーシャルログインでは、氏名やメールアドレスはもちろんのこと、SNSによっては電話番号や所在地などの情報を収集します。一方、「Appleでサインイン」ではユーザのプライバシーに配慮された設計となっているため、収集できるデータは名前とメールアドレスのみです。
また、取得されるメールアドレスも「メールを非公開」の機能を利用することで、ユーザが本来使用しているメールアドレスが取得されずに済みます。加えて、Appleが使用状況をトラッキングすることもないため、プライバシー保護が強化されているソーシャルログインと言えます。
セキュリティ面で安心
「Appleでサインイン」を利用するアカウントは、2ファクタ認証が利用できます。新規でログインをする際には、信頼できるデバイスもしくは信頼できる電話番号で認証しなければなりません。
この認証をクリアできなければ利用できない環境となるため、セキュリティ面でも安心です。なお、再度ログインをする際には、自身でブラウザを信頼するかどうかを選択できます。また、再認証をする場合、Face IDやTouch IDを利用して簡単に認証できます。
「Appleでサインイン」を導入した場合の注意点

ユーザにとってメリットの多い「Appleでサインイン」ですが、あらかじめ注意しておきたいポイントも存在します。ここからは、「Appleでサインイン」を導入するに当たって、事前に理解しておかなければならない二つの注意点を解説します。
Apple IDへのサインインが必須
一部の条件を除いて、FacebookやTwitter、LinkedIn、Google、WeChatといったSNSやサードパーティ系ログインサービスを使用する場合は、Apple IDでのサインインが必須となります。Apple IDをお持ちでないユーザは、このソーシャルログインのためにApple IDを取得せねばなりません。
iOSユーザに限定される傾向が強い
「Appleでサインイン」を利用する場合、Appleのアカウント(Apple ID)がなければなりません。そのため、基本的に「Appleでサインイン」を利用するユーザの多くが「iOSユーザ」となる傾向にあります。
なお、Apple IDを持つAndroidやWindowsのユーザであれば「Appleでサインイン」を利用できます。ただし、iOSならびに一部のMac製品で利用可能な生体認証が利用できなくなるなど、親和性が低くなるため、基本的にはiOSユーザ向けのログイン機能として理解しておきましょう。
取得できる情報が限られる
「Appleでサインイン」はユーザのプライバシーに配慮した設計となっているため、ユーザ側から見たときには安心して利用できるログインシステムです。一方で、ほかのSNSと比べて取得できる情報が限られてしまうため、充実したフォームアシスト機能を実装しにくい現状があります。
「Appleでサインイン」では、取得できるユーザ情報は氏名とメールアドレスのみとなります。そのため、ECサイトのように多くのユーザ情報を入力しなければならないサービスでは、新規会員登録時にプロフィール情報を入力する手間は削減しにくいと言えるでしょう。
ソーシャルログインではユーザの選択肢を増やすことも重要
「Appleでサインイン」は、基本的にiOSユーザ向けのログイン認証システムです。そのため、サイト利用者のユーザビリティを向上させる場合、さまざまなSNSプラットフォームを検討して設計する必要があります。
また、インキュデータの行った「ソーシャルログインに関する調査」では、ソーシャルログインでAppleを利用するユーザは全体の2.5%となっており、ほかのSNSと比べて利用率はそれほど高くありません。以上のことからも、ユーザが利用しやすい環境を構築する場合、複数のプラットフォームに対応して選択肢を増やすことも重要と言えます。
ソーシャルログインシステムなら「Loghy」

ウェブサイトにソーシャルログインを導入することで、サイト利用者のユーザビリティが高まります。しかし、自社でスクラッチ開発する場合、専門のエンジニアの確保や開発コストなど、課題が多いのも実情です。
インキュデータでは、ソーシャルログインを簡単に導入できるツール「Loghy(ロギー)」を提供しています。導入を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
6つのプロバイダに対応
Loghyでは、Appleだけではなく、Facebook、Google、Twitter、Yahoo!、LINEの代表的なSNSプラットフォームの計6つに対応しているため、ユーザにとってより利用しやすい環境を構築できます。
また、各SNSプラットフォームで不定期に実施される仕様変更にも対応しているため、貴社で保守メンテナンスをする必要がありません。
煩わしい入力手間も削減
入力フォームの項目が増えるにつれて、ユーザはストレスを感じて離脱する傾向にあります。そのため、新規会員登録のCVを向上させるためには、適切なEFO対策(入力フォーム最適化)をしなければなりません。
Loghy(ロギー)では、SNS情報を入力項目に自動フィルインする機能が備わっています。煩わしい入力手間も削減できるため、ユーザの離脱を防ぎCV数も向上可能です。
手軽な費用で簡単導入
複数のSNSに対応したソーシャルログインシステムを自社でスクラッチ開発する場合、多額の開発コストが必要になります。また、定期的なSNSの仕様変更に合わせた改修も必要になるため、メンテナンスコストも必要になるでしょう。
一方、インキュデータが提供するLoghyでは、高機能なソーシャルログインシステムを手軽な月額料金で導入できます。また、貴社で保守メンテナンスをする必要がないため、最低限のコストで実装できます。
ソーシャルログインで利便性を向上させよう
「Appleでサインイン」はユーザにとってセキュリティ強度も高く、プライバシーに配慮された設計です。一方で、対象がiOSユーザに限られてしまうため、サイトを利用するユーザの選択肢を増やす施策も必要です。
ソーシャルログインシステムの「Loghy」は、Appleを含めた計6つのSNSプラットフォームに対応しているため、ユーザの利便性も向上します。導入を検討している方は、お気軽にご相談ください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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