
LINEのオートログインとは、LINEアプリと連携することにより、IDやパスワードを入力することなくログインできる機能です。ワンタップでWebサービスを利用できるため、ユーザにとってもメリットが多いでしょう。
しかし中には、「LINEでオートログインできない」というユーザからの問い合わせに困っている企業もあるのではないでしょうか。こういった問い合わせに対応するため、この記事ではLINEオートログインができないときの対象方法などについて解説します。
※目次※
- LINEでオートログインできないときの状態と影響
- LINEでオートログインできない原因と対処法
- LINE以外のIDログインも選択肢にしてみよう!
- ソーシャルログインを拡充するおすすめの方法
- LoghyならLINEのリッチ機能も利用可能
- ログイントラブルに備えてLINE以外も利用しよう!
LINEでオートログインできないときの状態と影響

ユーザがLINEオートログインを利用できないとき、「オートログインに失敗しました。以下のいずれかの方法をお試しの上、ログインボタンをタップしてください。」というメッセージと対処方法が表示されます。
記載されている対処方法を実践すれば、問題が解消できる可能性は高いでしょう。しかし、その画面から遷移してしまうと、対処方法を参照できなくなってしまい、どうしてよいのか分からなくなるユーザもいるようです。
ログイントラブルによってストレスを感じると、顧客離れにつながりかねません。また、セキュリティなど安全性に関する不信感が生じることもあるでしょう。
LINEでオートログインできない原因と対処法

LINEでオートログインできない原因は一つではありません。ここでは、iPhoneとAndroidで分け、LINEオートログインができないときの原因と対処方法について解説します。
【iPhoneの場合】プライベートブラウズモードになっている
iPhoneでLINEオートログインができない場合、ブラウザ(Safari)がプライベートブラウズモードで開かれているかもしれません。プライベートブラウズモードとは、閲覧履歴やCookieがブラウズ上に残らないというもので、ブラウザの上下が黒く表示されるのが特徴です。プライベートブラウズモードの解除方法について解説します。
- ブラウザを起動
- 右下の四角が重なり合うアイコンをタップ
- 左下にある「プライベート」をタップし、プライベートブラウズモードをオフにする
プライベートブラウズモードをオフにすると、ブラウザの上下は白くなります。この状態で再度LINEオートログインを試してみてください。
【Androidの場合】シークレットモードになっている
iPhoneにおけるプライベートブラウズモードと同様の機能が、Androidの「シークレットモード」です。シークレットモードがオンになっていると、ブラウザが白ではなく黒い色で表示され、URLが記載される部分に眼鏡と帽子をかけた人間のようなマークが表示されます。
以下の手順を参考に、シークレットモードの解除を行ってください。
- URL記載欄の右横にある四角で囲まれた数字をタップ
- シークレットモードで表示されるページの「×」をクリックし閉じる
このとき、全てのシークレットモードのページを閉じるようにしてください。もしくは、次のような手順でも解除可能です。
- ブラウザを開いた状態で画面を上から下へスワイプ
- 「全てのシークレットタブを閉じます」をタップ
OSのバージョンによって、どちらの方法でシークレットモードをオフにするのかが異なるため注意しましょう。
【iPhoneの場合】Cookieがブロックされている
LINEオートログインではCookieを利用します。そのため、ブラウザのCookieがブロックされていると、LINEオートログインは使用できません。
iPhoneでCookieの設定を変更する手順は以下の通りです。
- ホーム画面から設定アプリを起動
- 「Safari」をタップ
- 「全てのCookieをブロック」をオフにする
Cookieがブロックされていることが原因の場合、上記の操作を行えば、LINEオートログインが利用できるでしょう。
【Androidの場合】Cookieがブロックされている
Androidでも同じく、CookieがブロックされているとLINEオートログインは利用できません。AndroidでCookieのブロックをオフにするためには、以下の手順を行います。
- Chromeアプリを開く
- URL記入欄右側にある点が3つ並んだアイコンをタップ
- 「設定」をタップ
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「閲覧履歴データの削除」をタップ
- 「基本設定」タブの「Cookieとサイトデータ」をオンにする
LINEやアプリの不具合
上記はLINEオートログインができないときに、ユーザ自身が試せる対処法です。しかし、ユーザの端末設定に問題がない場合は、LINEの運営や利用予定だったサービス側に不具合が起きていないかを確認しましょう。
また、LINEアプリや利用するアプリのバージョンが最新でないことも、オートログインができない原因の一つです。LINEログイン時には、LINEアプリや端末のバージョンなどを最新にする必要があります。
LINE以外のIDログインも選択肢にしてみよう!
LINEオートログインのように、SNSなどとID連携してログインを行うことを「ソーシャルログイン」と呼びます。ソーシャルログインでは、LINE以外にも複数のIDが連携可能です。ユーザごとに、頻繁に利用するサービスは異なります。複数IDを連携することは、ユーザの選択肢を広げるというメリットもあるでしょう。
インキュデータのソーシャルログインの利用状況に関する調査によると、ソーシャルログインに利用されるサービスの割合は以下の通りでした。

サービス名 | 利用率 |
LINE | 29.0% |
Yahoo! | 22.8% |
22.3% | |
13.8% | |
8.3% | |
Apple | 2.5% |
LINEの利用率は数あるサービスの中でも1位ではありますが、全体の4分の1強です。ほかのIDログインも選択肢に入れると、ソーシャルログインを利用できるユーザの数は増えるでしょう。
ソーシャルログインを拡充するおすすめの方法

LINEオートログインといったソーシャルログインを拡充するためには、専用のツールを導入するのがおすすめです。ここからは、ソーシャルログインを拡充する方法として、ソーシャルログイン用サービスのLoghy(ロギー)を紹介します。
Loghyの導入
ソーシャルログイン用サービスのLoghyは、ユーザのアカウントとWebサイト・アプリとの連携をサポートします。利用できるアカウントはLINE以外にも、Yahoo! JAPAN ID、Googleアカウント、Facebook、Twitter、Apple IDがあり、全部で6つの人気サービスのIDに対応可能です。
LoghyはSaaS型の提供のため初期費用といった導入コストを抑えつつ、SNS側の仕様変更への対応アップデートも随時行っています。導入して終わりではなく、その後の機能アップデートやアフターサポートが見込める点が魅力でしょう。自社でソーシャルログインを導入するよりも、運用工数や負担を軽減できます。
自社開発による実装とLoghy導入との違い
自社での実装とLoghyの違いは以下の通りです。
自社による実装 | Loghy | |
初期開発 | ・それぞれのSNS仕様書に合わせて機能を開発・自社でプログラムを組む | ・Loghyがハブとなるため6つのソーシャルログインに一挙対応可能・Loghy実装のみ |
仕様変更 | 仕様変更のたびに自社で対応 | Loghyのサービス提供企業が対応 |
サポート | ・FAQサイトで対応 | ・日本語ドキュメントの用意・サポート窓口あり |
Loghy導入により、上記のようにソーシャルログイン導入にまつわる手間や時間を大幅に減らせます。
LoghyでLINEをマーケティング活用

Loghyによって、LINEオートログインを通じてID連携を行い、LINE Official Account Managerを組み合わせることでリッチメッセージ配信機能やステップ配信機能が使えるようになるなど、LINEのマーケティング活用をサポートします。ここでは、LINEオートログインの導入によってマーケティング活用できる機能を見てみましょう。
自動友だち追加機能
LINEオートログインでは、LINE認定代理店を通して別途申請することによって、友だち自動追加機能を使用できます。ID連携時に「企業アカウントを友だち追加するかどうか」という選択肢が提示できるため、企業アカウントとつながるきっかけにもなるでしょう。また、友だち自動追加機能には以下のようなメリットがあります。
- 自社に関心度が高いユーザを友だちとして獲得可能
- 自社アカウントの友だちの数が増える
「自動追加」という名称ですが、あくまで友達追加のボタンにデフォルトでチェックがついた状態で画面遷移が進むのみで、最終的に友だちとして追加するかどうかはユーザが決められます。そのため、ユーザが「勝手に企業アカウントに友だちにされた」と感じるような事態は起こりません。
LINE Official Account Manager
LINE Official Account Managerとは、公式アカウントの管理マネージャーです。公式アカウントではリッチメッセージ機能配信以外にも、ステップ配信機能や絞り込み配信機能が使用できます。なお、絞り込み配信機能では、ユーザを細かくセグメント分けした上で、一人一人の属性に適したメッセージ送信が可能となるため、よりニーズに沿った提案ができるでしょう。
LINEを含めた複数IDを一括管理することは、効率的なデータ収集にもつながります。Loghyでより精密かつ効果的なマーケティングを実現しましょう。
ログイントラブルに備えてLINE以外も利用しよう!
LINEオートログインは、再ログイン時のID・パスワードなどの入力を省略できるため、ユーザにとって便利な機能です。しかし何らかの理由でオートログインができない状態が続くと、ユーザがサイトから離脱するかもしれません。こういったときのために、LINE以外のIDでもソーシャルログインできるようにサイトに実装しておくと安心です。

Loghyでは、LINEのほかYahoo! JAPAN ID、Googleアカウント、Facebook、Twitter、Apple IDの6種類のIDと連携できます。サポートも充実しているため、手間や時間をかけずにソーシャルログインの導入や運用が可能です。
LINEでのオートログインができないといった経験がある方や、これからソーシャルログインを導入する方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
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