LINEログインでファンを増やそう!ID連携のメリットや事例
LINEログイン2022/4/18
LINEログインとは、Webサービスの会員登録やログインの際にLINE IDの情報を利用するソーシャルログインの一つです。新規登録の際には新たに情報を一から入力する必要がなく、再ログイン時にはIDやパスワードの入力無しに1ステップでログインできるため、ユーザはスムーズにサービス利用へと進めるでしょう。
この記事では、LINEログインの基本的な知識をはじめ、メリットや成功事例などについて詳しく解説します。LINEログインの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
※目次※
- LINEログインによるID連携とは
- LINEログインを導入するメリット
- LINEログインを導入したらできること
- LINEとの連携で期待できる事例
- LINE以外とも連携すればリーチ率が高まる!
- ログインシステムはLoghy(ロギー)がおすすめ
- LINEログインを導入してサイトの利便性をアップしよう
LINEログインによるID連携とは
会員登録が必要なWebサービスでは、初回利用時にアカウント名やメールアドレスなど、さまざまな情報を入力しなければなりません。しかし、LINEログインを使えばLINEアカウントに登録されている情報が取得され自動でフォーム上に反映されます。
LINEにログインしているユーザであれば、画面に表示される「許可する」ボタンを押すだけでログインできるのが特徴です。そのため、会員登録やログインにまつわる煩雑さを軽減でき、ユーザが快適にサービス利用を開始しやすくなります。
また、SNS自体の利用率の高さもLINEログインの魅力的な特徴です。インキュデータの調査によると、ソーシャルログインでLINEを利用する人の割合は全体の29%であり、ほかのSNSアカウントと比較しても、最も多いユーザ数を占めています。
LINEログインを導入するメリット
ユーザにとって利便性が高いLINEログインですが、企業側にも導入のメリットが多く存在します。ここでは、LINEログイン導入によるメリットを、詳しく見てみましょう。
ユーザの離脱を防げる
会員制サービスにログインするためには、IDとパスワードの入力などが必要です。パスワードを忘れて入力ミスが起こると、ログインまでに時間や手間がかかり、Webサイトやアプリから離脱するユーザも発生してしまいます。
インキュデータ社の調査によると、オンラインサービスのログインが面倒で利用を断念した経験がある人が過半数以上もいるという結果が明らかになりました。ログインの煩雑さを軽減するだけで、サイト離脱する人数の減少が期待できます。
LINE Business Guideによれば、LINEを毎日起動する人の割合はどの年齢や性別でも6割以上とかなり高く、10代から30代の女性にいたっては8割を超えています。スマホだけでLINEを利用する人の割合は53%にものぼることから、LINEアプリのユーザに合わせたサイト設計は、企業が取り組むべき課題と言えるでしょう。
利用している年齢に大きな偏りがない
総務省の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、LINEの年齢別利用率は以下の通りです。
年齢層 | 利用率 |
10代 | 93.3% |
20代 | 97.7% |
30代 | 95.6% |
40代 | 96.6% |
50代 | 85.4% |
60代 | 76.2% |
全年代 | 90.3% |
上記の結果から、若い世代はもちろん、50代・60代でも約8割がLINEを利用していることが分かります。サイトにLINEログインを実装することは、間接的にソーシャルログインの利用者を増やすことにもつながるでしょう。
※参考:令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
マーケティングへの活用が見込める
LINEログインでLINEと連携することにより、ユーザのメールアドレスやソーシャルIDといった1stパーティデータを収集可能です。
現在、ブラウザのcookieといった3rdパーティデータ(自社以外が取得したデータ)をマーケティングで使用するケースは多く見られますが、これらはユーザに無許可で取得され利用されていることが多いことから近年問題視されてきています。今後は法改正で3rdパーティデータが活用できなくなる可能性も高く、1stパーティデータの有用性が年々高まりつつあります。
LINEログインでは「自動友だち追加機能」の利用が可能です。この機能を用いて友だち追加した方にLINE Official Account Managerによってメッセージ配信を行えば、新商品のお知らせやイベント告知、キャンペーン情報など、さまざまな情報を発信できるようになります。
また、LINEログインによってID連携することによって、おおまかにセグメントするマーケティングだけではなく、個人のニーズに合わせたone to oneマーケティングが実現できるようになります。ユーザーにとって、利便性の高いサービスを提供できるようになるため、実施するマーケティング戦略によっては業績アップも見込めるでしょう。
LINEログインを導入したらできること
LINEログインを導入すると、具体的に何ができるようになるのでしょうか。ここでは、導入後の機能について詳しく解説します。
LINEアカウントとの連携
LINEログインでは、WebサイトやアプリをLINEアカウントと連携することで、LINEアカウントに登録されている情報を新規会員登録時のフォーム上に反映できます。
会員サイトへの初回登録時にLINEログインを活用いただければ、LINEに登録されている情報が自動でフォーム上に反映され、2回目以降は「LINEでログインする」ことを選ぶだけでIDやパスワード等入力なしでログイン可能です。
企業のLINEアカウントと自動で友だち追加
LINEログインには「自動友だち追加機能」の実装が可能で、ユーザがLINEを使った新規会員登録をすると同時に、企業のLINEアカウントをユーザのアカウントに友だち追加できます。
ソーシャルログイン時の認証画面には承認ボタンが表示されるため、友だち追加するかどうかはユーザが判断しますが、友達追加ボタンが自動でONになった状態で画面遷移するため、ユーザが自社アカウントを友だち追加しやすい環境となるでしょう。友だち追加したユーザには、LINE Official Account Managerを利用することで様々な形式でのメッセージ配信が可能になります。
LINE Official Account Managerによるメッセージ配信
LINE Official Account Managerを利用すれば、さまざまな形式でメッセージ配信が可能です。例えば、ステップ配信機能はあらかじめ設定したした内容・タイミング・期間を元にメッセージを配信可能です。「友だち追加から○○日後にクーポンを配信」とあらかじめ設定しておき、タイミングが来たら配信される仕組みです。
また、画像や動画を利用したリッチメッセージ配信であれば、より高い誘導効果が見込めます。いずれもターゲットをセグメント分けし、それぞれに異なるメッセージを配信できるため、一人一人に最適化したアプローチができるでしょう。
LINEとの連携で期待できる事例
LINEとWebサービスを連携し、成功している企業は数多く存在します。その中から、代表的な事例を3つピップアップしました。事例を通して、LINEログインの活用イメージを得ましょう。
株式会社ZOZO|ID連携でサイトへの訪問率と購入率アップ!
ファッションサイト「ZOZOTOWN」を運営している株式会社ZOZOは、LINE ID連携を行ったユーザに対して「one to oneでつながり続ける関係構築」を目指し、パーソナライズされたメッセージを配信するなどのマーケティング施策を実施。これによりID連携をしていないユーザよりも、ID連携をしたユーザのサイト訪問率や購入率が向上するという成果が出ました。
また、新規顧客(ID連携をしていない人)に対するアプローチとして、数々のキャンペーンも行っています。ID連携するとZOZOポイントを付与するというキャンペーンでは、LINE ID連携数を2.6倍に増加しました。
出典:LINE for Business「自社ポイント付与でID連携数2.6倍!ZOZOTOWNの『CFM』を推進するLINE活用」
https://www.linebiz.com/jp/case-study/zozo/?field_case_category_industry_target_id=7501
株式会社ユーキャン|LINE公式アカウントのCPAを40%改善!
通信教育業である株式会社ユーキャンは、対象となるターゲットの年齢層や性別が幅広いことが特徴です。どの年代でも使用されるLINEとの親和性の高さから、2016年よりLINE公式アカウントの運営を積極的に行っています。
以前まで定額制サービスであった公式アカウントは、2019年4月以降従量課金制サービスに移行。それに伴い、一時的にCPA(顧客獲得単価)が高騰しました。
そこで、LINEのメッセージ機能にあるセグメント配信、リターゲティング配信などを活用し、個々のユーザに合わせたメッセージ配信を実施。その結果、移行直後と比較して約40%のCPA改善が実現しました。これは、LINE連携によるリッチメッセージの効果が現れた実例と言えるでしょう。
出典:LINE for Business「LINE公式アカウントのCPAを40%改善!ユーキャン流のOne to Oneコミュニケーション」
https://www.linebiz.com/jp/case-study/u-can/?field_case_category_industry_target_id=7526
株式会社小学館|優良な友だちを集客するクロスターゲティング
株式会社小学館は、さまざまなWebメディアを運営しています。その中の一つであるPrecious.jpでは、LINE広告を通じて友だち追加を実施。これにより、Precious.jpの世界観の合ったユーザの集客が実現しています。
さらに、LINE IDから得られる情報を広告に活用するクロスターゲティングも活用しました。クロスターゲティングから友だち追加したユーザは、メッセージの開封率は平均70%、クリック率は平均40%超を記録しています。
出典:LINE for Business「LINE公式アカウント経由のサイトPVが2年間で100倍に! 優良な友だちを集客するクロスターゲティング活用」
https://www.linebiz.com/jp/case-study/shougakukan/?field_case_category_industry_target_id=7506
LINE以外とも連携すればリーチ率が高まる!
LINEログインはユーザに便利なだけではありません。IDとの連携によって実績を挙げている企業が多く、マーケティング活動におけるID連携の重要さが分かります。
LINE株式会社のデータによると、2021年6月時点でLINEの国内MAU(月間アクティブユーザ数)は人口の約70%、8,900万人を超えています。しかしいくらユーザ数が多いといっても、ソーシャルログインで最もLINEログインを利用しているという人の割合は29%しかありません(インキュデータ調べ)。
満遍なく幅広いユーザにリーチするためには、LINEだけではなく、ほかのSNSと連携することも重要です。
ログインシステムはLoghy(ロギー)がおすすめ
LINEログインなどのソーシャルログインを自社で開発・実装する場合、専門の知識があるエンジニアの採用や、定期的なメンテナンスなどの維持コストも考えなければならないでしょう。
このような課題を解決するためには、専用のクラウドサービスの利用がおすすめです。ここからは、LINEログインが導入できるソーシャルログインサービス「Loghy(ロギー)」について紹介します。
LINEを含む6つのIDと連携できる
Loghy(ロギー)はLINEのほか、Yahoo! JAPAN ID、Googleアカウント、Facebook、Twitter、Apple IDといった6つの主要IDと連携が可能です。それぞれのIDの特徴を解説します。
ID名 | 特徴 |
LINE | MAU(月間アクティブユーザ数)は国内人口の約70%。日常に浸透したメッセージアプリとして多くの利用者がおり、ユーザ同士のつながりも強い。 |
Yahoo! JAPAN ID | LINEに次ぐソーシャルログインの利用率の高さ(インキュデータ調べ)。Yahoo!ショッピングやヤフオクなどで正確な個人情報を記載しているユーザが数多くある。 |
Googleアカウント | ビジネス目的でも広く使用されている。日常的にログインしている人も多いため、ソーシャルログインとして利便性が高い。 |
世界的にユーザ数が多いSNSで、現実の友人とのつながりも多い。企業アカウントの運用先としてもメジャー。 | |
リアルタイム投稿と拡散性が魅力的なSNS。フォローやリツイートキャンペーンを行う企業も多い。 | |
Apple ID | アップル製品を使用するユーザにとって必須ともいえるID。iPhone利用者の数は多く、Apple IDを利用したいユーザも多く存在する。 |
ユーザにとって「使いやすいID(SNS)でログインできること」は非常に重要です。ソーシャルログインは「どれか一つ」ではなく複数連携することで、より利用率が高まるでしょう。
充実したサポートでらくらく導入
ソーシャルログインは導入して終わりではありません。自社開発した場合はもちろんSNS側にアップデートや仕様変更があれば対応しなければなりませんし、バグが起これば修正が必要です。
これらの管理コストを削減するためには、導入後もサポートがあるサービスを選ぶのがおすすめです。
その点でもLoghy(ロギー)は、SaaSでの提供のため以下のサポートが利用料金に含まれています。
- 導入における各種設定
- サイト実装
- リリース
- 機能の追加
- アップデートによる仕様変更
- サポート窓口の設置
Loghy(ロギー)であれば、導入後のメンテナンスは不要となります。不定期に起こる各種SNSサービスの仕様変更に対しても、随時Lobhy(ロギー)がアップデートします。初めてソーシャルログインを導入する企業でも、導入から運用まで安心してご利用頂けます。
複数プロパイダへの一括対応によるサイト利便性の向上効率化
Loghy(ロギー)の魅力は、ソーシャルログインそのものだけではなく、マーケティングの効率化にもあります。Loghy(ロギー)では、対応している6つのIDのソーシャルログイン全てを一括で導入可能です。そのため個別で開発をする手間が省けることはもちろんのこと、ユーザの多様な利用環境に合わせた複数プロバイダに対応していることで、新規会員のユーザー獲得やリピート率向上にもつながります。
これによりデータの収集管理が効率的になり、マーケティングに必要なデータを育てやすい環境を構築できます。収集したデータをLINE公式アカウントで活用すれば、より精密なマーケティングの実現が期待できるでしょう。
LINEログインを導入してサイトの利便性をアップしよう
LINEログインを使えば、LINEアカウントの情報を利用することで、Webサービスへの会員登録やログインをスムーズに行えます。LINEの利用者は日本の人口の7割に当たる約8,900万人と圧倒的に多いSNSであるため、LINEログインを導入することで多くのユーザにソーシャルログインを利用してもらえるでしょう。
Loghy(ロギー)はLINE以外に、Yahoo! JAPAN ID、Googleアカウント、Facebook 、Twitter、Apple ID という6つのIDに対応したソーシャルログインサービスです。インキュデータでは導入から運用、データ活用までをトータルサポートするため、専門のエンジニアがいない企業でも安心して利用できます。幅広いユーザへのソーシャルログイン提供を検討している方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
インキュデータ株式会社

- コラム編集チーム
Latest entries
LINE公式アカウント2023.05.10LINE公式アカウントの開設から友だちの増やし方まで解説
LINE活用2023.05.09LINEをマーケティング活用するための基礎知識から応用
LINE Messaging API2023.05.09開発者でなくてもわかるLINE Messaging APIの仕組み
LINE公式アカウント2023.05.09LINEでセグメント配信:公式ツールと外部ツールを使う方法をそれぞれ解説